久米宏です。ニュースステーションはザ・ベストテンだった (朝日文庫)

著者 :
  • 朝日新聞出版
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本棚登録 : 57
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (340ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022620842

作品紹介・あらすじ

久米宏、初の書き下ろし自叙伝。TBS入社から50周年を経てメディアに生きた日々を振り返る。入社の顛末から病気に苦しんだ新人時代。永六輔さんに「拾われた」ラジオ時代、『ぴったしカン・カン』『ザ・ベストテン』そして『ニュースステーション』の18年半、その後『久米宏 ラジオなんですけど』の現在まで。久米宏という不世出のスターの道のりはメディア史にそのまま重なる。メディアの新しいありかたを開拓してきた一人の人間の成長物語としてめっぽうおもしろい、さらにラジオからテレビの貴重なメディア史の記録。

感想・レビュー・書評

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  • 10月号 ライター、テレビっ子 戸部田誠/てれびのスキマ Tobeta Makoto/Terebinosukima | AERA dot.(2023/10/05)
    https://dot.asahi.com/articles/-/202341?page=1

    『久米宏です。 ニュースステーションはザ・ベストテンだった』|感想・レビュー - 読書メーター
    https://bookmeter.com/books/12251995

    久米宏です。・久米宏 (著) - 世界文化社グループ|書籍・ムック
    https://www.sekaibunka.com/book/exec/cs/17506.html

    「誰もやっていない」貫いて半世紀 久米宏さん「久米宏です。―ニュースステーションはザ・ベストテンだった」|好書好日(2018.06.01)
    https://book.asahi.com/article/11583062

    朝日新聞出版 最新刊行物:文庫:久米宏です。
    https://publications.asahi.com/ecs/detail/?item_id=24466

  • ニュースステーションは、それまでの報道スタイルやキャスターの役割を一新した画期的な番組だったことを覚えている。
    そしてその後、TBS や読売TVが同様な形を取ってきたことも。
    久米宏さんが司会をつとめたが、彼がコンセプトからつくり込んできた番組だったことを知った。

    「中学生にもわかるニュース」「テレビ的なニュース」「楽しめるニュース」が『ニュースステーション』が掲げたコンセプトらしいが、思い起こすに、それはしっかり伝わったな。
    一つの事柄を深く掘りさげて報道することで、問題の本質をよりわかりやすく伝えるように考えてきたことも本書で知った。

    一見、それまでのニュース番組と異なり、話し方や服装、そして表情もチャラチャラした雰囲気の人だなと思っていたし、徹底的に敵にまわしていた時の政権与党(自民党)の重鎮からは、いい加減な若僧だと見られていたようだ。
    しかし、メディア、特にテレビや新聞報道の使命とは、時の権力を批判すること以外にはない。マスメディアが体制と同じ位置に立てば、その国が亡びの道を歩むことは、第二次世界大戦時の大本営発表を例に出すまでもなく歴史が証明している。現政権がどんな政権であろうが、それにおもねるメディアは消えていくべきだ。
    との主張を読むに、良い意味で見方が変わった。

    「テレビがすばらしいのは人間を映したときです。画面にしっかり生きている人間が現れたときのテレビの魅力は、筆舌に尽くしがたいものがあります。感動的な極限の状態に置かれた人間。そしてしっかり生きている人間を生々しく映し出したとき、テレビの可能性は無限大であると私は思っています。(1988年のペナントレースを決定付ける)10月19日のロッテと近鉄の選手たち、監督、コーチ、すばらしい役者がそろい、テレビに命を吹き込んでくれました」
    は、テレビ人としての素晴らしいコメントだと感じた。

  • 自分は、久米宏最後のラジオ番組「久米宏のラジオなんですけど」をほぼ全て聴いた。何度も聴き直すものではないし、どんなコーナーがあったかほとんど忘れているし、ゲストを10人思い出せと言われてもまず無理だ。そんなリスナーだったが、本書に書かれていることは、なぜか知っていることばかりだった。15年続いた番組で久米宏が話したことは、知らず知らずのうちに、自分の記憶に植え付けられていたのだと思う。
    ただし、こうやって活字にならなければ、自分が久米宏のことをかなり知っているという事実は浮き彫りにならなかった。本書があることで、リスナーであったことの証明になり、その客観的証拠になった。
    おそらく、久米宏は「ラジオなんですけど」で、もっと多くのことを話している。多くの久米宏らしいテクニック、演出、エンターテイメントを受け取っている。
    それらが、少しでも自分の中に残っていたと気づかせてくれたのが本書である。久米宏の番組を少しでも見たり聴いたりしたことがある人なら、本書によって自分の中に埋め込まれた久米宏を感じることができるんじゃないかな、と私は思う。

  • 学生時代、夢中でみていたニュースステーション。あんな番組が作りたいと、テレビ業界に飛び込んで、はや30年。懐かしいけど、現代のテレビ制作者にも、ぜひ読んでもらいたい。

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