データで読む平成期の家族問題 四半世紀で昭和とどう変わったか (朝日選書)

著者 :
  • 朝日新聞出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022630261

作品紹介・あらすじ

【社会科学/社会】生活相談、親子関係、離婚・再婚、親権、少子化、介護、保護児童……100以上の項目、詳細なデータと身の上相談、家裁事例から、平成期25年間で家族と社会がどう変化したかを検証する。

感想・レビュー・書評

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  • 2014年時では、世の中悪くなったと言ってもまだまだなかなかなもんだよと「結論」づけているが、2023年から見るとやはり問題の芽は現れていたんだよなぁと“無策”の結果を確認することになった。せめて現状維持をと“保守化”しながら沈没していく無気力さが日本人の特質となって久しい。
    データは読みやすくて理解しやすい。

  • 【メモ】
    ・2008年に似たタイトルの選書があるので、その続編らしい。
    https://booklog.jp/item/1/4140911255
    ・メモ。本書の第3部・第2章・第1節「いじめ問題の日本人的特質」はひっかかる。紙面スペースが限られているからとはいえ、いじめ問題の分析に国民性を持ち出しているからだ。184頁の「日本人の国民性」という項は、俗流比較文化論になってしまっている。


    【書誌情報】
    『データで読む平成期の家族問題――四半世紀で昭和とどう変わったか』(湯沢雍彦 朝日選書 2014)
    著者:湯沢 雍彦
    ISBN:9784022630261
    定価:1540円(税込)
    発売日:2014年10月10日
    版型:四六変判 並製
    頁数:264
    https://publications.asahi.com/ecs/detail/?item_id=16367


    【目次】
    目次 [/]
    まえがき 003

    序章 時の流れ――暗い動き・明るい動き 007
    1.経済と家族との関係 
    2.明るい話題のいろいろ 
    3.めぼしい出来事 


    第一部 何がどれだけ動いてきたか 027
    1章 大規模統計から見た変わり方 028
    1. 国税調査から見た世帯と人員
    2. 結婚をめぐる全体動向
    3. 離婚をめぐる全体動向
    4. 出産をめぐる全体動向 

    2章 家庭裁判所事件の動きから 065
    1. 家事事件の大勢 
    2. 審判事件の動向 
    3. 調停事件の動向 
    4. 離婚の申し立て動機の変動 


    第二部 夫婦と親子の具体的な姿 085
    1章 変わってきた身の上相談 086
    1. 新聞紙上の家族の悩み
    2. 全体的側面
    2章 一般夫婦の人間関係 104
    1. ケースの実際
    2. 全国の大勢

    3章 離婚になる夫婦のいきさつ 112
    1. 離婚急増時代(1990年代)
    2. 不倫に寛容になった世論
    3. 上昇の終わり
    4. 離婚減少時代(2003年以降)
    5. 一般的な事例

    4章 親と子とのつながりの深まり 120
    1. 大人になった子とその親
    2. 父親を語る
    3. 子から見た親との関係
    4. 親を思う子の言葉 
    5. 赤ちゃん取り違え事件

    5章 児童虐待と子の救済 131
    1. 児童虐待の激増
    2. 関係者の続柄
    3. 法的対応と実際
    4. 子のためでない養子縁組
    5. 養子縁組の内訳 
    6. 子ども本位の縁組に 
    7. 未成年養子制度の改革 

    6章 特別養子と真実告知 143


    第三部 関連問題のトピックス 153
    1章 家庭の内側 154
    1. 主婦向け雑誌の廃刊
    2. ケータイ時代の家族問題
    3. オレオレ詐欺の横行
    4. 葬式とお墓の変わりぶり
    5. イクメンの登場

    2章 社会とのつながり 178
    1. いじめ問題の日本人的特質 178
    2. 就職できない若者たち 186
    3. 成年後見制度の必要性 188
    4. 介護保険制度と家族介護 192
    5. 大災害と家族 199 


    附論 少子化克服のための生活改革 207
    1. 絶滅危惧種になってきた日本人 208
    2. デンマークの生活改革 210
    3. 日本での改革方向 211


    あとがき(平成26(2014)年8月 湯沢 雍彦) [213-215]
    注 [217-219]
    家族問題から見た年表(平成元~25年) [221-252]

  • (離婚減少時代?)……離婚後に自活していくに足りる収入の見通しがたたないため、離婚に踏み切れなかった妻が多くなってきたためであろう。
    (ケータイ時代?)……ケータイの出現・普及によって、家族関係は変わっただろうか、初期には、親子の直後の会話が減ったようだとの声もあったが、その声は最近はあまり聞かれない、ケータイでの会話を加えれば、むしろ増えているのではないかとの声も強い。
    (いじめ問題の日本人的特徴とは?)……「いじめ防止対策推進法」ではいじめを、「一定の人的関係にある他の児童生徒が行う心理的又は物理的な影響を与える行為」とし、さらに「対象の子が心身の苦痛を感じているもの」と定義した、インターネット上の行為も含まれる。

  • 【新着図書ピックアップ!】平成になって、25年が経過した。この25年間(1989-2014)の変化をデータを示しながら、家族がどのように変化してきたのを説明している。たしかに、すごい変化のあった25年であったと納得できる。考えれみれば、現在の大学生は、平成生まれがほとんどで、昭和を知らない。そして、だんだん社会人として、活躍し始めている。平成生まれが時代を作り上げていく時期に、なって来ている。

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