アサーションの心 自分も相手も大切にするコミュニケーション (朝日選書)

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  • Amazon.co.jp ・本 (184ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022630315

感想・レビュー・書評

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  • 相手を操作しない話し方を調べて。
    私は今、相手を操作しない話し方、話の聴き方を調べています。

    その参考として、アサーション、アサーティブネスの本を当っています。
    この本のタイトルは、大喜利です。

    アサーションの心とときまして〜・・・。
    アサーティブネスの古典、「第四の生き方」も参考文献に書かれていました。

    P76
    ・アサーティブの発祥
    人間性回復運動1960〜1970年代
    人種差別、女性差別などによる人権侵害が考えられていた頃にまで遡る。
    性差別撤廃・男女同権を促進するためにアサーティブは貢献した。

    第四の生き方も読んでみて、この本を理解する上で参考になりました。
    ビックリしたのが、「女性のための」と強く書かれている所でした。
    やっぱり時代背景も色濃く感じられ、そういう運動の中で生まれた「自分も相手も大事にする」という核心は力強いものを感じました。

    P80
    ・人間性心理学
    1960年代から押し寄せた新しい潮流。
    新しい心理学をとなえる人たちは、それまでにあった心理学は、精神分析・行動主義心理学を中心として、人間の欠陥や病理をテーマとしていて、否定的な側面や偏りがあると批判した。

    人間性心理学は、人間の主体性・創造性・自己実現といった人間の肯定的側面をテーマとして宣言した。

    アサーションは、人間性心理学を基礎として実践されてきました。

    ・タイトルに戻って
    アサーションの心
    核心は、歴史的な差別撤廃の運動を背景とした時代から始まり、自分も大事にして相手も大事にするにはどの様にコミュニケーションをとればいいんだろう?
    という問いからだった。

    攻撃的では、自分は良くても相手は傷つく。
    非主張的では、相手はいいかもしれないけど、自分を大事にできない。

    人間性心理学の畑で、開発・研究されて・・・
    両立するためには、相手の話を丁寧に聴き、自分の気持ちも表現して伝えていい。
    それがアサーションの心なんだなと解釈しました。

    ・違いを受け入れて
    自分も相手も違いがあります。
    違うから比較・競争するのか、違いで共存・協力するのか、それは選べますよね。

    違いを認める、受け入れる。
    それは小さな違いも大きな違いも受け入れつつ、コミュニケーションをとると言った基本を考えさせられた良い機会になりました。

    参考になる一冊でした。
    ありがとうございました。

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著者プロフィール

IPI統合的心理療法研究所

「2021年 『《中釜洋子選集》家族支援の一歩』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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