- Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
- / ISBN・EAN: 9784022650993
作品紹介・あらすじ
漢字を読めない下級武士の忠左衛門が、亡き妻の残した手紙を読むために手習塾に通い始める「草々不一」、凶作のため、生まれたばかりの娘を山に捨てろと言われた駒三の心中を描く「隻腕の鬼」など珠玉の6編を収録。
感想・レビュー・書評
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小説現代2016年5月号朝井まかて:早々不一、小説すばる1998年1月号宇江佐真理:下駄屋おけい、ジェイ・ノベル 2012年5月号梶よう子:諸色調掛同心・澤本神人宝の山、小説現代2014年2月号小松エメル:家路、本とも徳間書店 1巻1号no. 1 (2007年7月)-5巻9号no. 50 (2011年9月号)西條奈加: 隻腕の鬼、1965年平岩弓枝:ちっちゃなかみさん、の6つの短編を2023年5月朝日時代小説文庫刊。平岩さんの小さな子の思いを書いた話が良い。細谷さんの選択に巡り合わせ的なものを感じます。
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どのお話も良かった。
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草々不一:朝井まかて/下駄屋おけい:宇江佐真理/
宝の山:梶よう子/家路:小松エメル/
隻腕の鬼:西條奈加/ちっちゃなかみさん:平岩弓枝
六つの物語に六つのいのりがある。
叶うか叶わぬか行きつく先は様々に -
このシリーズはやっぱり好きだ。
お気入りは、宝の山。
かしこいとは言えないけど実直でまっすぐな紙屑買いの青年三吉や、顔が濃いから隠密には不適当として諸色調掛にお役目替えになったやもめの同心の持つ空気感が、暖かく柔らかく心地いい。三吉のいのりにも似た夢が、底抜けにやさしい。 -
割と粒ぞろい。
『家路』はちょっとわかりづらい。 -
時代小説のアンソロジー。
いのりをテーマにしたものです。
お気に入りは「草々不一」と「ちっちゃなかみさん」。
「宝の山」も面白かったです。
短編ですが色んなひとの小説を読めるのは良かったです。