- Amazon.co.jp ・本 (249ページ)
- / ISBN・EAN: 9784022732316
作品紹介・あらすじ
2005年の郵政選挙でまさかの落選。ソフトバンクの孫正義社長の即断で「社長室長」に迎え入れられる。ケータイ事業に参入したソフトバンクを陰で支えた著者が綴る、政界とビジネス界の軋轢、進化し続けるIT産業、カリスマ経営者・孫氏の素顔。豊かな人生を歩むための「進化」論も大公開。
感想・レビュー・書評
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「出入り自由」の「回転ドア」
運と愛嬌
「衆議院議員だったとき、韓国のIT担当大臣と話をした。そのとき、日本ではネット選挙が解禁されていないといったら、「それは、候補者の情報を知る権利を妨げているという意味で、憲法違反ではないか」と言われた。私もまったく同感であった」詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
国会議員からソブトバンク社長室長と官から民へと転進した著者の奔走期。
時期的にボーダーフォン買収〜"予想外"が中心なので、通信業界の与党=NTTに立ち向かう姿が民主党に重なる。
官→民、民→官という流れのバリアフリー化がロビー活動などを可能にし、日本の産業を復興させる。
非常に興味深い内容に溢れた本ではあるが、政治に返り咲く意思満々の著者による来るべき選挙活動への布石という思いとNTTに対する嫌悪感が読後に残る一冊 -
読了。政から民へのリボルビング・ドア体験記としては、興味深い内容でした。光ファイバーや、情報通信政策については、ポジション・トークであり、これまで通りのSBの主張。これといった内容は含まれず。しかし、どうして政界出身者は特有の不遜な書きぶりになってしまうんでしょうかね。。
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政治家の私生活を覗きたくて読んだ。携帯三社を三国志に例えて、ソフトバンクを「蜀」と主張するのはどうなのか。
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途中までしかよんでない。嶋聡という元国会議員の自伝だが、あまり面白くない。
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郵政解散の総選挙で落選してソフトバンク社長室長に転身した(現時点では)異色の元衆院議員の一冊。
タイトルが内容を全く想起させられないので下手くそすぎるなぁとは感じましたが、内容はなかなか興味深いです。割と思うがままにつらつら綴らててしまっているので論旨があまり明確には伝わってきませんが、現状の小選挙区選挙制度の問題点であったり、政治家と実業家がもっと行ったり来たりできるような(筆者は「回転ドア」と表現している)システムがもっとあってもいい、というところは同感。筆者自身は全体的に政治の世界へ復帰したい思いがにじみ出ているように感じられるが、政治家だけでなく、官僚や実業家、民間人がうまく循環できるような仕組みがうまく出来ると、より資源の再配置とかいう意味では適切なことが起きるのではないかと思いました。 -
こういう働き方がもっとあっていいのよね。さすが孫さん。
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衆議院議員からソフトバンク社長室長に転身した方の著作。平易な文章でものすごく読みやすく、ご本人の人柄が反映されるようなソフトな文体です。
議員から転身する場面では細部まで描写があり、迫力が伝わってきますが、ソフトバンクでの仕事ぶりは概略といった感じです。(立場上しょうがないと思いますが)
ご本人の志の高さ、一本筋が通った信念などは非常に共感しますし、こういう転身が日常化すれば、政治も少しはましになるのかな、と2%くらいは思います。(笑) さまざまな経験を経て人間的に器の大きそうな感じがするので、今後の活躍が気になります。 -
日本ではまだまだ少ない、政治家から民間へやって来た、という背景を持った著者。政治家だったという背景を活かし、ソフトバンクに新たな風を吹かそうとしている。
異なった視点を持つ人が、新たな舞台に立つことの意義、その活かし方がわかるだろう。こういったフィールドチェンジが今後、より境界がなくなってゆくグローバル競争の社会で、日本企業にとってプラスになり得るのではないか、と思った。