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- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784022735577
作品紹介・あらすじ
【社会科学/法律】安倍政権の下で焦点となりつつある憲法改正。しかし、改憲派と護憲派の主張はあまりに隔たり、一般の人には何が論点なのかもわかりにくい。96条、9条から人権、天皇制まで、憲法論議の肝について、改憲、護憲、それぞれの論理を繙く画期的一冊。
感想・レビュー・書評
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本書は改憲派も護憲派も自らの政策の手段としてしか憲法をとらえていないことを批判する。ともすればすぐに96条とそれに続く9条の改正だけが焦点となることを。
あとがきでは、今行われている憲法論議に足りない重要な事柄として倫理や道徳などの思想的側面が挙げられている。
本来の憲法の在り方とは何だろうと考えたとき、本書は様々な手がかりを提示する。戦後憲法の成立過程、ノモス論、和辻の日本倫理思想史、象徴天皇制…
どの切り口にしても、日本の来歴やアイデンティティなど思想的な内容を憲法論議に盛り込むことは相当なる議論を呼ぶんだろうと思う。
しかしこれから真の意味で憲法を考えるならば大切な議論である。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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