- Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784022737632
感想・レビュー・書評
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結論としては、規則正しい生活を送り適切な時間睡眠を確保すべしということ。寝すぎてもいけないし、寝だめで借金は返済できない。負債の状況は目に見えてすぐに気づくというわけでもないので、そうすべきと頭で分かっていてもなかなか実行に移せない人は多いんじゃないだろうか(自分もそうかも)。起きる時間は決まっているので少しでも早く寝るように心がけたい。本題とは関係ないので仕方がないことだと思うけれど、24時間営業の仕事や夜遅くまでの仕事は仕方がないからその後のケアをしっかりということが書かれていて、それはそうなんだけど、そもそもその状況になる社会がおかしいのではないかと思った。欧米の国ではそこまで仕事頑張らないのでは?
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■読んで思ったこと/感じたこと
・睡眠についての基礎的な知識が書かれている。その中でも、「日本人の睡眠時間」の短さに都度、驚いている。これはひとえに、「同調圧力」「思考停止」な人間が多いことによるものだと考えられる。極端な言い方かもしれないが、日本国民はもっと睡眠について学ぶべきだ。睡眠についてろくに勉強もせず、いざ睡眠不足が原因で病気になったとしたら、誰を恨む?おそらく「社会」だろう。しかし原因は、「無知である自分」にあることに気づくべきではないだろうか?
■第1章■睡眠負債の脅威
◎睡眠負債について語る
・スタンフォード大学ウィリアム•C•デメント所長
→睡眠負債は、眠りの借金である
→誰しもが毎日一定の睡眠時間を必要としている
→睡眠時間が短ければ、足りない部分が徐々に止まって睡眠負債となる
■第2章■減り続けている日本人の睡眠時間
◎日本国民の約4割が1日の睡眠時間6時間未満である(2015年の厚生労働省調査)
→デメント所長は続けて言う
・「例えば、地下鉄が一気に入ってきた時、電車の中で寝ている人はどれくらいいるか?日本人はかなりの人が寝ていると思います」
→睡眠時間の不足による日本の経済損失は年間15兆円!
■第4章■命に関わる睡眠負債
◎睡眠負債が認知症リスクを高める
→スタンフォード大学西野教授語る
■第6章■睡眠負債はこうすれば返せる!
◎睡眠負債返済の唯一の方法は「もっと眠ること」
◎睡眠の俗説を考える
①90分サイクルは個人差あり!
→実際は90〜120分である
②ベッドに横になるだけでは意味がない
→起きている限り脳は疲労するから
③週末の寝溜めは?
→多少は解消できるかもしれないが、体内時計が狂う可能性が高い。やるなら、1時間前後で。
★専門家が教える眠りの極意
「やってほしいこと」
→朝の日光
→規則的な食事
→夕方の運動
「やってほしくないこと」
→ベッドでのスマホ
→寝る前のカフェイン
→夜の強い光 -
1日6時間の睡眠でも、睡眠負債は溜まり、判断能力の低下、生産性の低下を招く。
質の良い睡眠という言葉もあるが、ある程度の量が必要。
実感として納得感もあるし、睡眠時間増やさなければと思うんだけど、ついついダラダラして寝るのが遅くなってしまう。
理論通りに統制できない自分にも、残念ながら納得してしまう。
が、少しづつでも改善を心がけよう。 -
寝ることの大切さがわかった
早くねるように心がける -
知ってる情報の再確認となった。
すぐ読み切れるので、さらっと読みたい人にはいいのではないか。科学的根拠が詳しくデータまで乗ってるわけではない。 -
図書館からの貸出で読了。
番組自体は観てないが、睡眠負債というキーワードが気になったので読んでみた。個人的に昔から寝ることは大事だと思いつつ、もしかして病的ななにかもあるのでは?という疑問もあったので、最近の調査結果も気になった。
寝る子は育つ、といった過去に聞いた迷信めいた言葉も科学的根拠がやはりあったのか、というぐらい睡眠の研究は進んでいるようだ。
よくある俗説でも寝溜めは効果があるのか?という疑問も睡眠負債という観点から考えれば返済するために多く眠る必要があるという回答があるが、生活リズムを考えると1時間早く寝る+1時間遅く起きる、ぐらいが望ましいようだ。
子供時代の睡眠不足を思い出すと、眠る時間が足らなかったのかもしれない。それは社会が求める生活と、生物学的に必要な幼少期の睡眠時間のズレがあったためと考えると、必然なのだろう。
ここ数年でよく見かける一文として「欧米では」と日本の比較だろうか。
こういった睡眠関係の研究も例に漏れず、日本ではまったく学校教育で学ぶ機会がない、というのもわかる。どちらかというと、睡眠関係のことは雑学の扱いになっているので、自らが学ぶ必然性を改めて感じた。 -
20180521