空き家を活かす 空間資源大国ニッポンの知恵 (朝日新書)

著者 :
  • 朝日新聞出版
2.75
  • (0)
  • (2)
  • (6)
  • (3)
  • (1)
本棚登録 : 86
感想 : 8
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022737984

作品紹介・あらすじ

【社会科学/社会】日本の空き家・空きビルは、質・量ともに、世界最高の空間資源。この貴重な資源(ストック)を、われわれはどう活用していけばいいのか? 全国各地の八つの事例などを通して、人口減少社会の中に希望を見出す未来志向の方策を提示する。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 365.3||Ma

  • ふむ

  •  レポートのために読み始めたけど、結構面白かった。

     空き家の可能性を知った。空き家を空間資源と捉え、新たな価値を生み出していく創造性に感動したし、新築の建物を建てるよりも面白みを感じた。

  • 著者:松村秀一
    経歴:東大教授、建築系の人

    第一章 空き家で遊ぶ

    第二章 小さな物語でまちを変える

    第三章 遊びがまちを変える
    ・和歌山リノベ
    ・徳島県神谷町国際交流
    ・東京CETエリア(R不動産)
    ・長野県門前町
    ・福岡リノベミュージアム
    ・岡山市問屋街
    ・小松市野田町 廃寺を福祉施設へ
    ・座間市 団地

    第四章
    ニッポンの切り拓くフロンティア

  • 「日本の街並みはごちゃごちゃだから、規制をかけてパリの街並みのように美しく生まれ変えるべき」

    に、という説が一時あちこちでみられました。
    そんなムダなことってできるのかな、と思ったのもつかのま、あっという間に日本の空き家問題は、現実になりました。

    住宅だけでなく、古い旅館が壊せないまま廃墟になり、周囲の景観までみすぼらしくしてしまうなど、実害がたくさんでています。

    でも、壊せない。

    維持するのは無理だけど、壊すお金すら出せない。

    「当面」はそのままにしておけてしまう猶予があること、いろんな条件が、「壊せない」の方向にふられています。

    街を再生するには、個々の家、個々の建物にあたらしい物語が始まる必要があり、その物語が集まってきたとき、新たな大きな物語が始まる関係が、この本でとてもよくわかります。

    開きスペースを時間単位でレンタルさせるやり方もひとつですが、そこに「新たな物語」を造っていくほうが、建物は長持ちする気がします。

    ある物を上手に使うのは、日本人が得意なことなはず。

    あたらしい知恵が、空き家から現実かされることを期待してしまいます。

  • 2019.03.31 面白いが事例は全部知っていた。でも、遊びというワードや、小さな物語という捉え方は面白い。

全8件中 1 - 8件を表示

著者プロフィール

1957年生まれ。東京大学大学院工学系研究科博士課程修了。工学博士。東京大学大学院工学系研究科特任教授。著書に『空き家を活かす』(朝日新聞出版、2018)、『ひらかれる建築』(ちくま新書、2016)、『「住宅」という考え方』(東京大学出版会、1999)、など。

「2022年 『和室礼讃 「ふるまい」の空間学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

松村秀一の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×