ヒトは7年で脱皮する 近未来を予測する脳科学 (朝日新書)

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  • 朝日新聞出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022950017

感想・レビュー・書評

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  • 7年周期でいろいろ変化があるという。半信半疑で読み進めるが、思いの外全否定もできない。7年前を探ってみようと思った。
    筆者曰く、2027年から突入するのは、定型、グローバルが世界を席巻するかもと。2027年までは成熟社会でそこから競争社会になる。バブル崩壊並みの大怪我は2048年だそうだ。

  • トレンドが行ったり来たりするというのは実感としてある中で、それを実例として確認していけるのは良かった点。
    ただ、この方の本全般に言えることだけど、こじつけ感がすごいときがあるのと、単純に文章が気持ち悪く感じてしまう

  • 第49回アワヒニビブリオバトル「商売繁盛」出張!@古書みつづみ書房で発表された本です。
    チャンプ本
    2019.02.09

  • やっぱり!なんだかんだの周期は7年!
    7の倍数で考える。6は選択肢としていい数字。シャネルを追いかける!

  • 『ヒトの脳には、7年周期の定めがある。
    一生この人と暮らすの?
    定年までこの会社で働くのか?
    ふとした時に生じる疑問は脳が発する脱皮の合図』
    なるほど
    どうりで今年は色々変化があったわけだ。
    価値観、考え方、生き方、

    しかも
    脳は56歳から出力性能最大期だそうだ。
    なんとー!!
    これからじゃん。

  • 私自身、大きな人生転機が7年毎に起きているのでとても共感致しました。

  • 7年周期

  • 最近読んだ本の中で、黒川女史のこの本が紹介されていました。全ての免疫細胞は7年で完全に入れ替わる、これは「ヒトは7年で新しくなる(=脱皮)」ことを意味している様です。勿論7年経過して突然変異するのではなく、徐々に、それも「7」という期日(7日、49日等)を単位としてだそうです。

    自分の体験を振り返ってみても、どんなに辛いことも、7X3の三週間頑張れば少しずつ慣れてくることと思います。外国の地に行って、食事・生活習慣・書類のサイズ等が異なることに戸惑いますが、それが違和感でなくなり始めたのが、3週間くらい経過してからだと思いました。そういえば、今行っている在宅勤務も、慣れてきたのは(良い点に気づき出したのが)そうだったかもしれません。

    彼女によれば、現在は28年続く「複雑期」の最終段階である「終焉期=円熟期」で、今年から始まり2027年まで続き、その後は新しい「簡潔期」が始まるとのことです。このあたりで世の中が、がらっと変わっているのかもしれませんね。

    以下は気になったポイントです。

    ・2年後の時代の風を読みたいときは、その年から7年、28年、56年を引いていればよい、この手法を使えば近未来も読める(p4)

    ・恋に落ちた日から3年以内に共通の趣味か責任(結婚、子育て、住宅ローンなど)を持った方が良い(p20)

    ・ヒトは何かを選択するとき、候補の全てを把握したと感じると選択満足度が上がる、取りこぼしがあったと感じると購買決心が鈍る。8個以上になると取りこぼしたと感じる(p27)

    ・3個で落ち着く理由として、3点で初めて面が形成されるからではないか、3点で支えて初めて自立する、アイドルは二人だと寄り添って立つイメージ、3人組だと面が作られて圧倒的な華やかさが加わる(p29)

    ・脳はパラボラアンテナのように指向性を持つので、自らの脳の指向性に合わない情報には反応しない、あるヒトが感じる魂、霊を別のヒトが感じないということは多発する(p35)

    ・7年という道のりは刺激を受け入れ、気にならない定番に変えていく道のりである。結局、7年目には正反対の事情が刺激に変わる、それは「飽きる」ということ(p41)

    ・流行は複雑でときには突発的に見えるけれども、全ての事象は連動し、28年で真逆に転じ、56年で一巡する(p57)

    ・8歳は小脳の発達臨界期とも呼ばれ、小脳が担当する二足歩行、言葉の発音・対話力などは、8歳までに習得しないと一生スムーズにできない、最後の1年は集団生活でパブリックな会話経験が不可欠なので世界中の義務教育が7歳になる年から始められる。脳は7歳までに人間としての基本機能を完成させ、8際からの新たな人生の旅に出る(p59)

    ・14歳の終盤に、おとな脳は完成する。ここから14年間の単純記憶最大期に突入する、死ぬほど勉強してがむしゃらにスポーツ、働けば良い(p62)

    ・35歳までは失敗適齢期、42歳までは惑いのとき、ここからもの忘れが始まるともに、迷いも惑いも消えていく。49歳、ヒトは生殖のための人生を終え、次の人生への準備を入る。そして56歳、脳は出力性能最大期に入り、人生の大団円を迎える。脳が一番使えるのは50代以降である(p64)

    ・女性脳は右脳と左脳の連携信号を多く使い、男性脳は右脳内、左脳内に閉じた縦方向の信号を多く使う傾向にある(p74)

    ・英語人は、音声波形から子音の流れを切り出し、日本語人は母音の流れを切り出して聞く、音声波形からの「ことばの骨格」の切り出し方が異なる、英語は子音間の間延びを許さない、日本人は子音をあまり強く発音せず子音間の速度があいまいだが、母音の抑揚はデリケートであり、イタリア語も同様(p84、85)

    ・大和言葉由来の訓読みことばは、母音が強く働くが、漢語由来の子音系のことばは子音が強く働き、、母音が無声化する。日本語は二重言語である(p93)

    ・2013年は付加価値の時代が終わり、本質の時代が始まった年と言い換えて良い(p112)

    ・2020-2035年くらいまでのクリエーターは、上から目線が時代の鍵、お客様は神様、客が喜ぶからxxする、という感覚を捨てる、伝統がキーワードとなる、本質指向の複雑き後半(2020-2027)は、プロが時間をかけたことに好感度が跳ね上がる(p131、139、149)

    ・母音派の日本語の中でも、関西弁は特に母音を強調して使う、カズコの場合、東京弁ではズの母音が無声化し、ほぼzしか聞こえないが、関西弁の場合はしっかりと母音を発音するので、関東人には「カズゥコ」に聞こえる。喉の奥を最も刺激するア段音でおわる接続詞(ほんでな、いうてもな、そやけどや)を多用する(p135)

    ・1999-2027年まで続く複雑期は、世界が日本文化に振り向いてくれるし、日本人自身も誇りを取り戻す時期でもある(p145)

    ・2027年から突入する簡潔期には、定番・グローバルが世界を席巻する、前回の簡潔期のピークは1985年、2027年以降、人々はまた同じ道をいく。1985年を20代前半で迎えた若者たちがHANAKO世代と呼ばれ、時代の波頭をあるいてきた、1959-1964年生まれである。次の時代のピークは2041年、これを20代前半で迎えるのは、2016-2021年生まれの子供達であり、彼らが次の時代を拓くキー世代となる(p150、165、174)

    ・2013年以降「夢」の代わりに使用頻度を高めたのが「使命」夢を口にする起業家には投資できないが、使命に燃える起業家には投資できる時代である(p152)

    ・リゲインCM(1988)から28年、対極の時代に人は戦うのが苦しく、叱られるのが恐ろしく、時間を拘束されるのが辛い。ヤフーが週休3日制の導入検討を発表した56年前の1960年に、松下幸之助が週休二日制の導入検討を口にしている(p168)

    ・1960年の大統領選挙、ケネディとニクソンの票差は11万病、全米の投票所の数が約12万なので、1投票所あたり1票以下の差である(p176)

    2020年9月27日作成  

  • 科学的に世の中をみれば
    予測はつく?
    今(2020年)は複雑期の終焉期(円熟期)
    2027年から簡潔期と

    7年周期で
    黎明期(ナチュラル期)
    ブレーク期(グラマラス期)
    展開期(トラディショナル期)
    終焉期(円熟期)
    ( )内は複雑期での名称

    28年で簡潔期と複雑期のチェンジ
    近年の簡潔期入りが1971年

  • 読まなくてもいい本

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著者プロフィール

黒川伊保子(くろかわ・いほこ)
1959年長野県生まれ。奈良女子大学理学部物理学科卒業。
(株)富士通にて人工知能(AI)の研究開発に従事した後、コンサルタント会社、民間の研究所を経て、2003年(株)感性リサーチ設立、代表取締役に就任。脳機能論とAIの集大成による語感分析法を開発、マーケティング分野に新境地を開いた、感性分析の第一人者。また、その過程で性、年代によって異なる脳の性質を研究対象とし、日常に寄り添った男女脳論を展開している。人工知能研究を礎に、脳科学コメンテーター、感性アナリスト、随筆家としても活躍。著書に『恋愛脳』『成熟脳』(新潮文庫)、『人間のトリセツ ~人工知能への手紙』(ちくま新書)、『妻のトリセツ』(講談社+α新書)、『定年夫婦のトリセツ』(SB新書)、『息子のトリセツ』(扶桑社新書)、『思春期のトリセツ』(小学館新書)、『恋のトリセツ』(河出新書)など多数。

「2022年 『女女問題のトリセツ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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