- Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
- / ISBN・EAN: 9784022950987
作品紹介・あらすじ
イザナキ・イザナミから始まり初代神武天皇に繋がる神話と歴史はどのような関係にあるのか。ヤマタノヲロチから稲羽の白兎、海幸彦・山幸彦まで、古事記の魅力、古事記を読むことの楽しさや現代的な意義を分かりやすく解説。
感想・レビュー・書評
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古事記の上巻の内容をわかりやすく紹介しながら、そこにひそんでいるさまざまな問題をとりあげ、著者自身の解釈を織り交ぜて解説をおこなっている本です。
著者はすでに『古事記を読みなおす』(2010年、ちくま新書)など、古事記にかんする入門書をいくつか執筆していますが、本書は著者の講読の授業に似たスタイルで、古事記についての解説をおこなっているところに特色があります。
著者の古事記についての理解がどのようなものであるのかということを簡単に知るためには、上述の『古事記を読みなおす』などの著書にあたるほうが適切です。とりわけ古事記における「語り」の契機を重視する著者の古事記解釈の基本的なスタンスそのものについての説明が本書では割愛されており、本書の解説のどの部分が著者の独創的な見解であるのかということが読者にわかりにくいところがあるように思います。
とはいうものの、著者が古事記のさまざまな内容をどのように読み解くのかということがヴィヴィッドに記述されていて、たのしみながら読むことができました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
古事記上巻の神話を、著者なりの解釈でわかりやすく読み解く。
続々と登場する神々とその行動の意味が理解できず、おもしろさがよくわからなかった自分にはうってつけの本でした。
ぜひ続きの巻についても読み解いてほしい!