読み解き古事記 神話篇 (朝日新書)

著者 :
  • 朝日新聞出版
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022950987

作品紹介・あらすじ

イザナキ・イザナミから始まり初代神武天皇に繋がる神話と歴史はどのような関係にあるのか。ヤマタノヲロチから稲羽の白兎、海幸彦・山幸彦まで、古事記の魅力、古事記を読むことの楽しさや現代的な意義を分かりやすく解説。

感想・レビュー・書評

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  • 古事記の上巻の内容をわかりやすく紹介しながら、そこにひそんでいるさまざまな問題をとりあげ、著者自身の解釈を織り交ぜて解説をおこなっている本です。

    著者はすでに『古事記を読みなおす』(2010年、ちくま新書)など、古事記にかんする入門書をいくつか執筆していますが、本書は著者の講読の授業に似たスタイルで、古事記についての解説をおこなっているところに特色があります。

    著者の古事記についての理解がどのようなものであるのかということを簡単に知るためには、上述の『古事記を読みなおす』などの著書にあたるほうが適切です。とりわけ古事記における「語り」の契機を重視する著者の古事記解釈の基本的なスタンスそのものについての説明が本書では割愛されており、本書の解説のどの部分が著者の独創的な見解であるのかということが読者にわかりにくいところがあるように思います。

    とはいうものの、著者が古事記のさまざまな内容をどのように読み解くのかということがヴィヴィッドに記述されていて、たのしみながら読むことができました。

  • 古事記上巻の神話を、著者なりの解釈でわかりやすく読み解く。
    続々と登場する神々とその行動の意味が理解できず、おもしろさがよくわからなかった自分にはうってつけの本でした。

    ぜひ続きの巻についても読み解いてほしい!

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著者プロフィール

千葉大学名誉教授。1946 年、三重県生まれ。『古事記』を中心に古代文学・伝承文学に新たな読解の可能性をさぐり続けている。共立女子短期大学・千葉大学・立正大学等の教員を歴任し、2017年3月定年退職。著書に『浦島太郎の文学史』『神話と歴史叙述』『口語訳古事記』(第1回角川財団学芸賞受賞)『古事記を読みなおす』(第1回古代歴史文化みやざき賞受賞)『古代研究』『風土記の世界』『コジオタ(古事記学者)ノート』など多数。研究を兼ねた趣味は祭祀見学や遺跡めぐり。当社より『NHK「100分de名著」ブックス 古事記』を2014年8月に刊行。

「2022年 『こころをよむ 『古事記』神話から読む古代人の心』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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