坂本龍馬と高杉晋作 「幕末志士の実像」と虚像 (朝日新書)

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  • 朝日新聞出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022950994

作品紹介・あらすじ

幕末・明治維新に活躍した人物の中でも人気ツートップの坂本龍馬と高杉晋作。片や草莽、片や官僚と生い立ちも志向も行動様式も異なる2人のキャラクターを著者が30年にわたり蒐集した史料を基に比較し、彼らを軸に維新の礎を築いた志士群像の正体に迫る。わかりやすい「幕末志士相関図」を付す。目次第1章 黒船第2章 開国第3章 横議横行第4章 尊王攘夷第5章 政変第6章 薩長同盟第7章 戦争第8章 王政復古

感想・レビュー・書評

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  • 坂本龍馬と高杉晋作。明治維新の立役者のふたり。龍馬は海援隊で新作は奇兵隊を組織した。龍馬が下級武士の出身で、晋作は高級官僚の出身ながらも、ワクをを超えて、日本中を飛び回り、ネットワークを構築していく姿は凄いと感じました。
    黒船を見たことで二人の運命が動き出したこと。龍馬も新政権に対して、決して欲がないわけではないということ。時代が人を作るのだと思います。

    「面白きこともなき世に面白く」の晋作の辞世の句は、コロナのこんな世の中だからこそ、考える1句です。

  • 幕末の英雄である2人の足跡を探る本。数々の歴史小説やドラマなどの影響で彼らの人物像が作られているが、果たして実際はどうだったのかを各種資料や時代背景から追いかけている。

    本当のところはわからない、故に歴史物の面白さもあり、見る立場からの見方の違いもいろんな解釈を生む。本書では残された資料に対しても「贋作である可能性」や、後の世に創作されたであろう部分を客観的に分析することに努めている。創作は、祭り上げた人達の都合によって創られたものもある。第二次大戦期の軍部にも利用されている。

    それにしても、第二次大戦が終わって価値観がひっくり返ってしまっても彼らの英雄譚が語られ続けるのは、やはり彼らが時代の変革の中で果たした役割は大きかったということだろう。

  • 幕末・明治維新に活躍した人物のなかでも人気抜群の二人、坂本龍馬と高杉晋作。生い立ちも志向も行動様式も異なる二人のキャラクターを30年にわたり蒐集した著者の資料を基に比較し、その姿を描く志士群像の正体。

  • 東2法経図・6F開架:289.1A/Sa32i//K

  • 書く事がないから仕方ないのかもしれないが、龍馬と晋作以外の話と登場人物がたくさんのページ数を占めるというのはどうなんでしょう。タイトルは中身を表す物にしないといけません。

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著者プロフィール

一坂太郎

萩市立博物館高杉晋作資料室室長。1966年兵庫県芦屋市生。大正大学文学部史学科卒業。歴史研究家。著書『幕末歴史散歩 東京篇』『同 京阪神篇』(以上中公新書)、『高杉晋作』(文春新書)、『坂本龍馬を歩く』『高杉晋作を歩く』(以上山と渓谷社)、『司馬遼太郎が描かなかった幕末』(集英社新書)、『わが夫坂本龍馬』(朝日新書)ほか多数。

「2020年 『暗殺の幕末維新史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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