- Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
- / ISBN・EAN: 9784022951748
作品紹介・あらすじ
病死、餓死、自殺……入管での過酷な実態。ネット上にあふれる差別・偏見・陰謀。日本は、外国人を社会の一員として認識したことがあったのか──。「合法」として追い詰め、「犯罪者扱い」してきた外国人政策の歴史。無知と無理解がもたらすヘイトの現状に迫る。
感想・レビュー・書評
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スリランカ女性を衰弱死させた入管の問題や、ベトナム人技能実習生のリンチ事件、孤立出産の問題など、文字通り人を人とも思わないような事件の数々。
そこにあるのは外国人への差別意識と、人権感覚の欠如である。
日本の農業や製造、漁業、インフラにサービス業と、多くの外国人労働者の姿が散見される。日本はもう外国人の労働力なしには社会を回し続けることが出来ないところにまで来ている。にも関わらず、その問題に向き合おうともせず目を瞑り、外国人労働者を奴隷のように扱っている。
外国人の労働力の世話で維持されている社会で生活しながら、「日本から出て行け」と声高に叫ぶ人たちはまったく現実を見ようとしていない。
昨今では出稼ぎする外国人労働者も日本を選ばないと聞く。
日本の経済力の衰えは勿論のこと、特権意識に胡座をかいて、差別や働き方の是正も進まない国に魅力など感じるはずがないからだ。
いずれ経済問題同様に蔑ろにしていたツケを支払わされるときが来るだろう。
だが、そんな諦念を抱えていても、諦めて何もやらないというわけにもいかない。少なからずまだ声を上げたりやるべきことはあるよな、と。 -
【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/776917 -
入管、外国人実習生という制度的な問題にフォーカスされてて、ちょっと勿体ないと思う。やや感情的。内容的には知らなかったことも多く、危機感にも繋がり、読んで良かったと思う。
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東2法経図・6F開架:316.8A/Y62g//K
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