宇宙する頭脳 物理学者は世界をどう眺めているのか? (朝日新書)

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  • 朝日新聞出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022952585

感想・レビュー・書評

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  • 寺田寅彦も、湯川秀樹も、朝永振一郎も、エッセイを書いていた。現代の物理学者も一般向け解説書やエッセイを書く人が、けっこういる。
    ただし、本業からかなり脱線した内容で書く人は、理論物理の人が多い(目立つ)ようだ。数式で構築する世界からの一時的に離れて文章を紡ぐことが、精神衛生上よろしいのかもしれない。
    牧草地で憩う牛や羊の頭の軸線が、南北(磁界の向き)にそろいがち、というのは初めて知った。

  • セーガンの名言、物理法則に反しないことはあまねく必然である。
    様々な偶然があって今の地球があるというよりも、無限大に近いたくさんの宇宙があって、そのうちの一つが今の地球と考える方が自然である。

  • 知的文明を持つ生命体への進化に約50億年を要した
    人類音歴史は不自然なほど短い
    138億年の宇宙史・知的生命体が生まれる奇跡的な確率
    マルチバース仮説≒湯中が無数に存在
    頭がいい<継続は力なり
    宇宙原理=あらゆる場所がほぼ同じ性質
    人間原理=この宇宙は人間が誕生するようにできている
    偶然に左右される微視的世界→必然に従う巨視的世界
    山の頂は決して見えず・夢があって楽しい
    物理法則と矛盾しないことは必ず起こる
    科学←偶然と選択に大きく左右される
    法則・問答無用で変更されず
    法則と宇宙は一心同体
    世界は対称性であふれている
    青木まりこ現象
    標準理論の構築とその先
    並行宇宙・パラレル人間
    自分が幻想でないと断言できるか

  • 面白かった。わからない部分もあったが、ユーモアを交えた具体的な説明のおかげで読み通すことができた。この手の新書でクスッとできるのはなかなか無いのではないか。本書で述べられた宇宙論について、著者の別書にて、もう少し詳しく勉強してみたい気持ちにさせる一冊であった。

  • なかなか軽妙なテンポで書かれていて面白かった。
    青木まりこ現象(本屋にいくとトイレに行きたくなる現象)の話題が出ていたのが意外だった。

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著者プロフィール

東京大学大学院理学系研究科教授

「2021年 『ものの大きさ 第2版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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