日本人はなぜ科学より感情で動くのか 世界を確率で理解するサイエンスコミュニケーション入門

著者 :
  • 朝日新聞出版
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本棚登録 : 142
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784023322707

作品紹介・あらすじ

コロナ禍などの不幸な出来事が起きた時ほど、私たちは科学に正解を求めがちだ。しかし現実には、科学は100%の答えを提供してはくれない。そんな科学を生活に役立てるためのサイエンスコミュニケーションについて、身近な話題を通して解説する。

感想・レビュー・書評

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  • 本書の指摘どおり情緒とか雰囲気とか空気とかが日本人は優先されていると思う。放射能、コロナ、狂牛病等分かりやすく解説した上での東人大震災での日本政府の発表、狂牛病時の日本の対応を見るに自分の頭で科学的に考えられないと危ないという事が伝わった。
    個人的にはパーキンソン病、統合失調症の項目のドーパミンの関与が面白かった。エビデンスも確立という考え方からの提案も頷けた。ただこういう感想も情緒的なので自分も典型的な愚かな日本人だとは思う。

  • 日本では科学よりテレビやネットの軽い情報が支配的で悪貨は良貨を駆逐していることがままあります。その原因を科学リテラシーの低さに見出だし、サイエンスコミュニケーションを行うコミュニケーターの養成が求められるとします。サイエンスコミュニケーションを尽くした実例をあげた説明はわかりやすく、誤解されにくいものでした。ニュースソースにもとることと確率を使った説明の重要性を改めて確認しました。
    誰もが発信できる時代なので、特に専門的な内容の説明時には注意したいものです。

  • 結局は、感想や情緒の表明、表現をすること、それらの教育により、様々な事象を事実以上に、つまりよりリアルに扱う事を難しく、あるいは、事実を必要としない気分、状況を演出しているつもりで、日々の生活を営んでいられるからかな。

  • 東2法経図・6F開架:407A/I81n//K

  • Q3.酸化物が還元されて発生する酸素が0とは言えません。
    Q5.電磁波を集中させてもレーザーにはなりません。

  • 請求記号 407/I 81

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著者プロフィール

石浦 章一(いしうら・しょういち):1950年石川県生まれ。東京大学教養学部基礎科学科卒業、東京大学理学系大学院修了。理学博士。国立精神・神経センター神経研究所、東京大学分子細胞生物学研究所助教授、東京大学大学院総合文化研究科教授を経て、東京大学名誉教授。新潟医療福祉大学特任教授、京都先端科学大学特任教授、同志社大学客員教授。専門は分子認知科学、分子生物学、生化学。難病の解明をライフワークに、遺伝性神経疾患の分子細胞生物学研究をおこなっている。著書に『理数探究の考え方』(ちくま新書)、『小説みたいに楽しく読める生命科学講義』『遺伝子が明かす脳と心のからくり―東京大学超人気講義録』(羊土社)、『運動・からだ図解 脳・神経のしくみ』(マイナビ出版)、『タンパク質はすごい! ―心と体の健康をつくるタンパク質の秘密』(技術評論社)、『王家の遺伝子―DNAが解き明かした世界史の謎』(講談社ブルーバックス)ほか、多数。

「2024年 『70歳までに脳とからだを健康にする科学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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