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- Amazon.co.jp ・本 (23ページ)
- / ISBN・EAN: 9784030163607
感想・レビュー・書評
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子どものときの不思議な感覚って、夢だったような、現実だったような不思議な感じだったなぁ・・・というのを思い出させてくれました。
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月夜の海沿いの国道を走るいつもの見なれた黄色いバス。中をのぞきこむと・・・。
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杉みき子さんの簡潔で優しい文章と、黒井健さんのノスタルジックで柔らかな絵が絶妙にマッチした、穏やかできらきらした絵本。
描かれている場面は、日常の中のほんの一瞬の非日常、ただそれだけなのだけれど、その一瞬が、空気感といい、状況といい、なんともほの甘く素敵な佇まいだ。
「とおく灯台のあかりが明滅し、海も国道も車たちも、みんな夢のなかにいるような月夜である。」
いい夜だ。
大洗の海岸沿いを、夜に車で走った時のことを思い出した。何かが起こりそうで、でも辺りはひっそりとしていて、でもでもなんだか秘密と魔法の匂いがする。
そんな中、ふいに遭遇する小さな不思議。夢か幻かそれとも本当か。
深夜に営業する素敵な喫茶店を見つけた時のような、小粒ながらもきらきらした小さな宝物のような絵本だ。 -
2012年2月22日
ブックデザイン/岡本明