- Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
- / ISBN・EAN: 9784033521800
作品紹介・あらすじ
町はずれの寂しい道に、ポツンと1本の木が生えていました。もう何年もそこにいましたが、ずっと小さいままでした。あるとき、1匹のみすぼらしい犬がやってきました。「ぼく、家出したんだよ。これから、じぶんのすきなところへ行くんだ。きみも、いっしょに行こうよ」。そういわれた木は、初めて根っこを「よっこらしょ」と土から引き抜いてみました。すると、なんと歩けるようになったのです! さあ、ここではないどこか、「じぶんがすきなところ」をもとめて、冒険の旅に出発です! とちゅうで岩と沼も加わり、歩みもバラバラな異色の4人が、山あり谷ありの道を一歩ずつ進んでいきます。スタンスタン、イッポイッポ、ゴロンチョゴロンチョ、ポチョンチョポチョンチョ。はたして、みんなの「じぶんのすきなところ」は見つかるでしょうか?
感想・レビュー・書評
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できないことなんてない。
できないという思い込みを捨てるんだ!
それぞれが動き出した様子に娘たちは大笑い。
このままみんなで仲良く暮らすのかなと思ったら、1匹はここじゃない!と颯爽と去っていく。
去っていくの!?とビックリしたけど、自分の道を誰かにつられることなく進んでいった犬がカッコよかった。
そんな終わり方の絵本も悪くない。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
素朴な表紙のたたずまいがガアグ、エッツ、バートンのような古きよきアメリカの絵本を思わせるので思わず手にとってみたら、角野栄子と佐竹美保という「魔女の宅急便」コンビの新しい作品だった。
町はずれに立っていた小さな木が、家出してきた犬に誘われて自分の好きな場所を探す旅に出る。途中でさらに仲間も増えてゆき・・・はじめは木が旅に出るなんてファンタジーだなと思ったけど、読むうちに、動けないというのは思い込みなのかもと思えてくる。最後に居場所が定まった場面が色あざやかで美しかったし、犬がひとり我が道をゆくのもよかった。
経験を重ねた大人の読み手なら、人生はまさにこんな感じよねと受け止めるだろう。幼い子どもが読んでもらったら、どう受け止めるのだろうな。 -
動けないと思い込んでいるのは自分なんだ!
大人が読んでも素晴らしい絵本。 -
誰だって何処にでも行けるよ!
そう背中を押してくれるのはこちらの新刊。
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何処かで見たような懐かしいテイスト、白と黒と緑のシンプルな絵は、角野栄子さんが#魔女の宅急便 でタッグを組んだ佐竹美保さんです。
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表紙に目を引かれ、二人のお名前でもう手に取るしかないよね〜の状況!そして読んでみたら……。
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町はずれの寂しい道に、ポツンと1本の木が何年もの間立っていました。
そこまではスーッと読み進められましたが、えっ?木が歩くの?石までも?まあそこまではありかな〜と。でもでも…なんとまっさおな沼までもが歩いてしまう!
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自分の好きな所を探す為に皆で歩き続けるのです。
でもね、最初に歩き始めた犬のゴッチだけは皆んなと同じ所が好きではなかった……。
えっ?皆んなで一緒に〜にはならないのね!
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そう、想像を越える展開と、強いメッセージがズシーンと迫ってきます。
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自由ってことは素晴らしい!
皆んな同じじゃなくていい!
何処にでも行けるよ!
まずは迷わず動き出そう!
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角野さんのテンポとシンプルな絵が強烈に心に飛び込んできます。
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色々な迷いも吹っ飛んでしまいます、笑!
チャンスがありましたら是非ページをめくってみて下さいね!
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#ちいさな木
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#角野栄子 作
#佐竹美保 絵
#偕成社
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自分で自分の制約をかけていないか、自分の周りを巻き込めているか、好きな場所を見つけたらそこに留まる選択が持てるか、もっと別なところを一人でも探しに行ってるか、離れても仲間意識が持てるか。
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「町はずれの寂しい道に、ポツンと1本の木が生えていました。もう何年もそこにいましたが、ずっと小さいままでした。あるとき、1匹のみすぼらしい犬がやってきました。「ぼく、家出したんだよ。これから、じぶんのすきなところへ行くんだ。きみも、いっしょに行こうよ」。そういわれた木は、初めて根っこを「よっこらしょ」と土から引き抜いてみました。すると、なんと歩けるようになったのです! さあ、ここではないどこか、「じぶんがすきなところ」をもとめて、冒険の旅に出発です! とちゅうで岩と沼も加わり、歩みもバラバラな異色の4人が、山あり谷ありの道を一歩ずつ進んでいきます。スタンスタン、イッポイッポ、ゴロンチョゴロンチョ、ポチョンチョポチョンチョ。はたして、みんなの「じぶんのすきなところ」は見つかるでしょうか?」
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2024.1.25 6-3