あっしはもしもし湾にすむカメ次郎ともうします (おはなしポケット)

著者 :
  • 偕成社
4.23
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本棚登録 : 113
感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (120ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784035011507

作品紹介・あらすじ

2001年に刊行されたシリーズ1冊目の『ぼくはアフリカにすむキリンといいます』は、たいくつなキリンが書いた手紙により「地平線の向こう」に新しい友だちができるお話。その後「地平線の向こう」のクジラ海に舞台を移し、さまざまな手紙をきっかけに広がっていく友だちの輪を描くユニークなシリーズとなり今作は6巻目。旅から帰ったカメ次郎、集めた貝ガラや石を使って、貝の笛から看板まで何でも作るのが得意なので、「カメ次郎商店」を開くことにしました。前作でクジラ海にできた郵便局に頼んでチラシを配ってもらったのですが、何日たっても、一人もお客さんがきません。調べてみると、にせの「カメ次郎商店」が賑わっているではありませんか! どういうこと? 郵便局のオープン記念イベントも重なり、クジラ海は大賑わい。にせカメ次郎の正体は? 新しく登場のカメ次郎のおっかさんや妹のかめよも個性的です。手紙で伝わることは、きっと書いてあること以上のものなのでしょう。

感想・レビュー・書評

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  • 本作の主人公はカメ次郎。母カメも妹のカメよも登場します。
    クジラ海の仲間たちが登場して賑やかな1冊。
    読んでて楽しくって楽しくって。

    最近は「手紙」を出す習慣どころか「年賀状」の習慣すら廃れつつありますよね。
    待つ楽しみ♪想像する楽しみ♪封筒や便箋を選ぶところからその楽しみは始まっている。
    そんな手紙の醍醐味を思い出させてくれる作品でもありました。

    このシリーズ、ドイツ語にも翻訳・出版されているようです。
    国を越えて楽しみを共有できるって素敵。
    シリーズ読破を目指してます。

  • 図書館本。お友達のママに教えてもらったのを皮切りにシリーズを楽しんでます。店を乗っ取られそうになりながら、海の仲間を擬人化して描いています。

  • ツボを貝殻でつくって売っているカメ次郎がチラシを、アザラシ配達員に頼んで海のみんなに配った。
    だけど、なぜか三日たってもお客は来なかったので、なんでだろうと思った。
    実は、他のインチキで同じようなカメのお店があった。そのインチキなお店でみんな買い物をしていたけど、全部使えなものばかりで「この笛音が出ない!」といったクレームが来た。でも、そのインチキ屋のカメは「お客さんの吹き方がわるいんだろ」と答えたりする意地悪で、僕はそんなタイプが嫌いだと思った。
    最後にはそのインチキなお店はつぶれて、正直なカメ次郎さんのお店が大繁盛したので良かったと思った。

  • ニセモノの「カメ次郎商店」を作っていたからぜんぜんおきゃくさんが来なかったんだ。カメ次郎がかわいそうだなと思いました。

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著者プロフィール

作・岩佐めぐみ
1958年、東京都に生まれる。多摩美術大学グラフィックデザイン科卒業後、1986年まで同大学学科研究室に勤務する。作品は『ぼくはアフリカにすむキリンといいます』(2018年ドイツ児童文学賞受賞)『わたしはクジラ岬にすむクジラといいます』などの「クジラ海のお話」シリーズ、『バッファローおじさんのおくりもの』、『カンガルーおばさんのおかいもの』などがある。ドイツで権威あるドイツ児童文学賞を日本の作品が受賞するのは初めてで、話題となる。

「2021年 『あっしはもしもし湾にすむカメ次郎ともうします』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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