にわか魔女のタマユラさん (おはなしポケット)

著者 :
  • 偕成社
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本棚登録 : 123
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784035011606

作品紹介・あらすじ

「喫茶たまゆら」は、並木通り商店街にある、町でひょうばんの喫茶店です。
ある日、店主のタマユラさんは、お客のヨルさんというおばあさんから黒いカバンをあずかりました。おそるおそる開けてみると、はいっていたのは、なんと “魔女の持ちものセット”。 しかもタマユラさんは、気づかないうちに、魔女のふしぎな能力をみにつけていました。相手が動物でも植物でも道具でも、名前をつけただけで、たちまち話せるようになっていたのです!
とつぜん “にわか魔女”になってしまったタマユラさんと、カバンからとびだしてきたなかまたちとの、にぎやかな毎日がはじまりました。

タマユラさんは魔女初心者ですが、町のひとや動物たちの悩みを解決するために、つかい魔や魔法道具たちと協力して一生けんめいがんばります。わたしになんか無理! と思うようなことでも、やってみないとわかりません。
ちょっとなつかしい喫茶店を舞台にくりひろげられる、心あたたまるおはなしです。

『アヤカシ薬局閉店セール』で産経児童出版文化賞・JR賞を受賞した著者の、おみせやさんシリーズ最新作。

感想・レビュー・書評

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  • 「喫茶たまゆら」の店主のタマユラさんはヨルさんというおばあさんから黒いカバンをあずかる。中身はなんと 魔女の持ちものセット。 突然にわか魔女"になってしまったタマユラさんと、カバンからとびだしてきたなかまたちとの、にぎやかな毎日。町の人や動物たちの悩みを解決するためにがんばるたまゆらさん。にわかでもこんな状況を魔女として楽しんでしまっているのがいいなと思う。楽しんだもん勝ち。

  • みじかいおかっぱ頭のタマユラさんは、並木通りにある喫茶店〈たまゆら〉の店主です

    黒い服をきたヨルさんからあずかったまっ黒なカバンをあけると、大きななべと、もち手の長いほうきと、鉢うえの植物と、黒いネコがとびだしてきました

    まるで魔女のもちもののようなものばかりです

    「すてきな名まえをつけてよんであげて。」

    ヨルさんがいったことばを思いだしたタマユラさんが黒ネコに名まえをつけてよびかけると

    「ふしぎすてき!」

    タマユラさんにふしぎな力がやどっていたのです

    タマユラさんはそのふしぎな力でカラスやテントウムシやクラゲのなやみごとを解決してゆき……

    〈ちょっとなつかしい喫茶店を舞台にくりひろげられる、心あたたまるおはなしです。〉──出版社サイトより

    タマユラさんがつけるユニークな名前、こまりごと・なやみごとの解決のしかた、そしてあっといわせるみごとなオチ

    三人称視点で書かれていて小学校の教室で読み聞かせるのにぴったりの心がほっこりする物語

    『アヤカシ薬局閉店セール』で産経児童出版文化賞・JR賞を受賞した著者の、おみせやさんシリーズ5年ぶりの最新作、2022年10月刊

    [既刊情報]
    「おはなしポケット」伊藤充子のおみせやさんシリーズ

    『クリーニングやさんのふしぎなカレンダー』2000年
    『てんぐのそばや─本日開店─』2005年
    『アヤカシ薬局閉店セール』2010年
    『ほっとい亭のフクミミちゃん─ただいま神さま修行中─』2017年

  • 突然魔女になったタマユラさん。猫やホウキに名前をつけて友達になり、ほのぼのした1日を過ごします。中学年以上におすすめ。

  • 面白かったよ。
    私にとっては斬新な設定。
    解放感が残る読み心地
    お勧めします。

  • 魔女のカバンを預かったことで不思議な力が芽生えた"にわか"魔女のタマユラさん。空飛ぶホウキや動物たちと話せるようになるたびに「ふしぎすてき!」と言ってすぐに受け入れるのが素敵だなぁと思いました。そんなタマユラさんには人も動物も集まってくるし、タマユラさんの喫茶店が繁盛するのもわかる(笑)
    そんなに大きなハラハラする出来事があるわけでもなく、軽く読めて楽しい気分になる1冊でした。

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著者プロフィール

1962年、東京都生まれ。東京外国語大学ヒンディ語学科卒業。故安房直子氏に師事。矢崎節夫氏主宰「貝がら」同人。ニッサン童話と絵本のグランプリ優秀賞受賞。作品に『クリーニングやさんのふしぎなカレンダー』『てんぐのそばや』『アヤカシ薬局閉店セール』(産経児童出版文化賞・JR賞受賞)など。

「2022年 『にわか魔女のタマユラさん』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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