- Amazon.co.jp ・本 (178ページ)
- / ISBN・EAN: 9784036432509
作品紹介・あらすじ
幽霊に出会った子どもたちを描いた作品集、といってもホラーではありません。登場するのは、みんな、だれかをささえる思いをもったユニークな幽霊たちばかり。出会った子どもたちも、最初はとまどいながら、その存在を自然に受け入れていきます。
子どものときに亡くなったふた子の妹が、年をとった姉のもとにあらわれる「海の子」、子どもを守るパパとママの幽霊の話「対決」、基地のある町を舞台にした「願い」、義理の兄弟になった男の子たちの秘密を描く「舟の部屋」の4編を収録。
子どもたちの生き生きとしてユーモラスな会話のやりとりも魅力的な、どこかおかしくて、せつなさがしみるゴースト・ストーリーズ。
感想・レビュー・書評
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児童書。
亡くなった人が幽霊となって現れるのだけど、のこされた人をそっと支えるように優しく存在しているので、全く怖くはない。
むしろこんな幽霊なら大歓迎かも。
小学中学年~高学年くらいにおすすめ。
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5年から。何気ない子どもたちの日常で、生きる人の側に寄り添う幽霊たちと出会う4編。
子ども目線の児童書ではあるけれど、大人もすぅっと胸に入ってくる様な素敵なお話。どのお話も幽霊にはなったものの、存在は自然にある感じが良い。短編で読みやすく、いじめのお話や、戦争を自分ごとに感じられる描写もあって、子供にとって視野が広がるところも◎。 -
今日は幽霊の日だとかTVで言ってました。それで選んだわけじゃないけどこちらの本。優しいゴースト・ストーリー4編。児童書だからと侮ってはいけない、なかなかジンとくる話もあったよ。特に戦争の話が良かった。
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日常のなかにふっとあらわれるユウレイたち。
人にとりついたり、あの世にひきずりこんだりというのではなく、思いを残して亡くなった人たちが、愛する人たちをそっと見まもる話が4編おさめられていて、どれもじわっと沁みてくる。
「願い」はベトナム戦争で亡くなった兵士が50年の時をへて、かつて日本に駐留していたときに知りあった友人を訪ねてくる物語。著者の『ピース・ヴィレッジ』と地続きの物語のようで、グッと来た。 -
幼なじみの浜男にさそわれておおおばさんのアパートを訪ねた5年生の春海
一人で暮らしているはずなのに、だれかがいるような気がして
──「海の子」
となりのクラスでいじめられている千可ちゃんが気になる6年生のかすみ
四歳のときに事故で両親をなくしたはずの千可の家に行ってみると
──「対決」
など、ユウレイに出会った子どもたちを描いた4編を収録した短編集
《子どもたちの世界をありありと描く著者による
おかしくて、胸にしみるゴースト・ストーリーズ》──帯のコピー
ユウレイとこんな交流ができたらいいなと思える、おとなも楽しめる物語 -
この中では「海の子」がすきだった。幽霊とであったこどもたちのはなし。
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船の部屋、が特に良かった。
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優しい優しいユウレイの本
こんな風に出会えたらステキだね -
「幽霊としての分はわきまえている」という千可ちゃんのパパがいい。