- Amazon.co.jp ・本 (142ページ)
- / ISBN・EAN: 9784036460700
感想・レビュー・書評
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ぼくが5年生の時、階段の踊り場で一人の魔女に出会った。
その魔女は「話を聞いてくれ」と言って、ぼくを不思議な部屋に誘った。
不安だったけれど、かわいいクロツグミにひかれて話を聞くことにした。
最初に聞いたのは「踊り場の魔女」の話だった。
一月おきにその魔女は現れて、ぼくに魔女のお話を語って、そして消えた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
鳥が好きで、鳥の図鑑をみるのが好きってくらいで、他に特に変わったところもないぼくのもとに、突然魔女が魅力的な(ぼくにとっって)くろつぐみを連れてあらわれる。
そして小さな、不思議で素敵な、魔女や魔法使いのお話しをぼくに聞かせたがる。ぼくも最初は不思議に思ったのに、だんだん魔女とつぐみに会える日を待ち遠しく思うようになる。。
最初はぼくとおはなしの中に出てくる小学生たちに感情移入して、だんだん魔女を受け入れるぼくと、不思議を受け入れる小学生たちを羨ましく思いながら読み進める。けれど5つ目のお話しの後、どうしてこの魔女が、ぼくにおはなしを聞かせたがったのか、ちょっとおしつけがましくて、オーバーなしゃべりかたの魔女がなぜ?
それがわかると、今度は自分が魔女だと気づく(笑)
読み聞かせや語り手のママたちは、読んでみるといいかもしれませんよ。
魔女が聞かせるおはなしのいくつかは、作者が雑誌などにすでに発表したもののようです。そこに書き下ろしも加え、こんな楽しい本にまとめてしまうなんて、まさにストーリーテラーですね -
小学校で出会った魔女に
「話を聞いてほしい、聞いてくれるだけでいい」
と言われてきいた6人の魔女と魔法使いのおはなし
話してくれたのは定年退職した魔女だった
学校を舞台にしたファンタジーの名手 岡田淳の新刊