ヒーローなんてぶっとばせ

  • 偕成社
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感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (265ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784037266400

感想・レビュー・書評

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  • 図書館にこの人の本がたくさんあったので、興味を惹かれて読んでみた。
    ストーリーは、やんちゃで猪突猛進型の主人公少年(現在は中1でアメフト選手)と、小さいころ近所に引っ越してきた大人しい、ちょっと変わった、クェーカー教徒の少年(こちらは女の子たちに混じってチアリーダー)の関係。この子たちの間に理解と友情が生じるまでに6年もかける辺り、この人上手いなあと思う。
    うん、上手いなあというのが第一印象。エピソードのさりげない積み重ねとか、押しすぎないところとか。スピネッリさんの本、また読んでみたい。
    邦題はかなり微妙。ヒーローとかいないし。

  • 原題は"crash"〜フットボールのヘルメットを買って貰って従姉妹にタックルしてから僕のあだ名はクラッシュになった。6歳の頃に知り合ったベンはベジタリアンのクエーカー教徒,徹底的にからかってやったが,小さい頃かけっこだけが五分の勝負だったことを憶えている。僕は中学時代,フットボールのフルバックで活躍し,ベンはチアリーダーになった。だが良い暮らしを続けるために働き続ける両親は観に来る暇がない。海軍でコックとして働いてきた祖父スクーターが一緒に住むことになって生活は変わり,更に祖父が脳溢血で倒れてから,人への思いやりを考えるようになった。母はパートタイムに変わり,質素な生活になった僕の親友はベンとなった〜良い暮らしを維持するために大事な何かを失っていることにさえ気づかない・・・今の日本も同じ様な状況だと思います。一生懸命勉強して,良い学校から良い会社に入れば・・・なんて神話のようもので,結婚しても共稼ぎでないと良い暮らしをできないってね。貧乏でも子どもが沢山いれば幸せってもんでもないし

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