伝記モーツァルト: その奇跡の生涯

著者 : ブリギッテ・ハーマン 池田香代子

• 偕成社 (1991年12月1日発売)

作品紹介・あらすじ

5歳で作曲を始め、その後30年間に600以上の作品を生みだしたモーツァルト。ウィーン在住の女性歴史研究家が、いま、愛情こめて描く天才作曲家の奇跡の生涯。

感想・レビュー・書評

[しえるさんの感想 · 2010年1月9日]

モーツァルトの伝記で一つ選ぶとしたら、私はこれです。「エリザベート」の伝記で有名な歴史家ブリギッテ・ハーマンの著作ですから、きちんと史実に基づいているはず。でも、ユーモアに溢れ、端々にモーツァルトへの愛情が感じられるとても読みやすい本です。ミュージカル「モーツァルト！」の予習としてもオススメ。
絶版になってるのか、amazonでは古本の取り扱いしかないようですが・・・ぜひ文庫で再発売してほしいです。

著者プロフィール

　ウィーン在住の歴史研究家。1940年、ドイツ・エッセン生まれ。ミュンスター大学とウィーン大学で歴史学とドイツ文学を学び、博士号を取得。オーストリア史に関する著作が多数あり、19世紀後半のオーストリアとウィーンを最もよく知る一人。著書：『伝記 モーツァルト――その奇跡の生涯』（邦訳：池田香代子訳、偕成社、1991年）『ヒトラーとバイロイト音楽祭　ヴィニフレート・ワーグナーの生涯（上・下）』（邦訳：吉田真監訳・鶴見真理訳、アルファベータ、2010年）、『エリザベート――美しき皇妃の伝説（上・下）』（邦訳：中村康之訳、朝日文庫、2005年）など。

「2016年 『平和のために捧げた生涯　ベルタ・フォン・ズットナー伝』 で使われていた紹介文から引用しています。」