- Amazon.co.jp ・本 (215ページ)
- / ISBN・EAN: 9784038144103
感想・レビュー・書評
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中学1年生のクラスメイト24人が各々の視点から連作で語る1年間。
前後編で12人ずつ。
面白いなと思う。
中々できる本ではないだろうなぁ。
読んでいると「私はこの子に近かったなぁ」とか「こういう子、いたなぁ」とか思い出せて面白い。 -
中学1年生の1クラス24人の生徒が、1人ずつ主人公になった連作短編集。
入学から始まって、そのまま季節が進んでいくという構成。
そのうちの「前期」、12人の話。
私が1番印象に残ったのが、陸くんが夏休みに公園で、入学早々不登校になってしまった田町さんと出会う「夏のぬけがら」です。
小学生から中学生になると、世界が大きく変わってしまう。
そんな中で居場所をなくしてしまった田町さん。
田町さんのことがとても気になりますが、田町さんの話が載っているのは「後期」です。 -
2クラスしかない中学1年生、1年A組24人のクラスメイト一人一人の話が1章ずつ書かれている。
懐かしいなぁー、そうそうこんな感じ、こういうタイプの子、確かにクラスに1人はいたなぁー、そんな共感を持って読める作品。クラスがAとかBとかアルファベットになっただけで小学生よりぐぐぐーっと大人になった気分。私の頃は1学年、6クラス、40人だったかなぁー、学年全員の事なんて3年間一緒でもわからないし、話したこともない、なんていう人もたくさん。スタートは、出席番号順、初めましてで仲良くなるのは、本にも書いてあったけど席の近くにいる子。そのうち、部活が決まって、なんとなく部活繋がりだったりで、仲間がかわり夏休み前にはクラスの立ち位置やら、グループがほぼ確定。勉強が出来る、スポーツが出来るっていう子は、安定のポジション。行事だったり課外活動だったりでとにかく同性のパートナーがいないとクラスでの居心地が悪いのは昔も今も変わらないのかな。大学になればそんな事もないのだけれど。
自分の事ばっかりで仲良しの友だちの悩みだったり、家の事情だったりなんて何も気にせずに過ごしてきちゃったなぁー。箸が転げても可笑しい時、テレビの話や、先輩の話や恋バナになにかとキャーキャー騒いであっという間に過ぎ去ったって感じです。読みながらその頃の初々しい気持ちが思い出されました。
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次男のお勉強のために買ったのに、父ちゃんが読んでしまう。
中学生のときってこんな感じやったかもと、全ての短編で感じる懐かしさ。
複雑ぽくて、本当は単純で、でもややこしい。
中学生はステキな時間です。 -
来月中学生になる姪へのプレゼント本を探してググり、この本が良いかなと思って手に取る。44歳のおっさんでも面白い。
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クラス24人ひとりひとりを順番に主人公にして、それぞれの視点からリレー形式で繋いだお話。最初の方ではぎこちなかった雰囲気が後になるほどまとまって来ているように感じた。読んだこちらも話が進むにつれてクラスメイトたちと知りあいになっていくような。同じ出来事でもそれぞれで見方や感じ方は全く違うし、ひとりのクラスメイトに対してもその人との距離感や関係性で印象が全く違ってくる。本人のリアルな内面と外からの見え方もまた違うし。バラバラな人たちがたまたま集まったクラスという単位。それってある意味不思議な縁でなかなかおもしろいものだなと思う。
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クラスの一年の前半。読みやすいのでYAにちょうどよい感じ。3人組はたしかに、微妙なんだよなぁ。