クラバート(下) (偕成社文庫4060)

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  • Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784038506000

感想・レビュー・書評

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  • 毎年、職人仲間が一人が必ず死んでいくシーンが不気味で怖かった。魔法使いがカラスに変身するシーンでジブリのハウルの動く城を思い出していたら、どうやら宮崎駿が影響を受けた本らしい。

  • 後半にかけてワクワクが増すばかりで一気に読んでしまった。女の子の掘り下げがあまり無いのも、好み。

  • とても面白かった。
    挿絵も、非常に良いです。
    ゲト戦記も、ハリーポッターも、魔法使いの弟子も、ナルトも、洋の東西を問わず、魔法使いが登場し、魔法とこの世のことわりが語られる。

    仕事の行き帰りで、即集中して読めるので、自分はこうした系統の本が好きなんだなと改めて思う。つぎは何を読もうかな。

  • ↓貸出状況確認はこちら↓
    https://opac2.lib.nara-wu.ac.jp/webopac/BB00247588

  • 4-03-850600-2
    C8397¥700E.

    偕成社文庫4060.
    クラバート(下)
    著者:プロイスラ―.
    訳者:中村浩三(なかむら こうぞう)
    発行所:株式会社偕成社
    ------------
    1985年6月1刷
    2003年4月11刷
    NDC943.
    ------
    カバー袖より
    愛と自由をうたい上げる 壮大なファンタジー
    水車場で次々と起こる不可解な出来事
    そして 仲間の死
    クラバートは村の少女の愛を力に
    親方と対決の時をむかえる
    ドイツに伝わる中世伝説をもとに
    愛と解放をうたい上げた 傑作長編
    -----------------------------

    目次
    二年目(つづき)
    6 馬の取引
    7 ぶどう酒と水
    8 闘鶏(とうけい)
    9 塚の列の端に
    三年目
    1 ムーア人の博士
    2 翼で飛べ
    3 逃亡のこころみ
    4 秋まきの苗の上に雪を
    5 おれはクラバート
    6 夢の中のような
    7 おどろくべき事実
    8 ほねのおれる仕事
    9 サルタンの鷲
    10 髪の毛でつくった輪
    11 申し出
    12 年の瀬
    解説--中村浩三
    -------------
    オトフリート=プロイスラ―
    ・小さな水の精 1956年
    ・小さい魔女 1957年
    ・大どろぼうホッツエンプロッツ 1962年
    ・小さいおばけ 1966年
    ・大力のワーニャ 1968年
    ・大どろぼうホッツエンプロッツふたたびあらわる 1969年
    ・大どろぼうホッツエンプロッツ三たびあらわる 1973年

    著者紹介はメモへ
    ------------------------
    ザクセン ドイツに16ある連邦州のひとつ
    叙情詩 感動や情緒を主観的に述べた詩
    培われた 環境、風土、文化などが、長い時間をかけて物事を育てる様子。
    クラバート ソルブ人の名前
    ソルブ人 ザクセン州のバウツェン周辺ブランデンブルグ州のシュプレーヴァルト周辺に居住している。西スラブ系の少数民族。民族的には7世紀ごろには存在を確認、独立することなく、ドイツの中で緩やかに同化。ソルビア人ともよばれる。ドイツの東端にあたる地域
    インド・ヨーロッパ語族のスラヴ語を話す。

    --手にした理由--
    表紙の画 印象に残る画 よい本であるらしいけど、とっつきにくく感じて読んでなかった。お勧め本にあったので、この機会に読んでみました。

    --読み終わって--
    上下巻に分かれていて、暑い時期に読んだのですが、寒々としたシーズンの部分は、その雰囲気を感じることができました。
    特筆すべきはこの下巻の解説部分で、それでようやく理解できたことがたくさんありました。

    粉ひき小屋もみたことが無く、その仕事や当時の事は想像するに難しかったのですが、怖い雰囲気が有りました。
    話の中に出てきた、デカ帽子がなぜ、その役回りをやっているのか?
    親方はその後どうなったのか?⇒大みそかに小屋と一緒に燃え落ちた。
    死のうすでは何をひいていたのか?⇒不明
    クラバートと娘はその後どうなったのか?⇒解放、その後は記述無し。
    他の職人たちはどうなったのか?⇒解放

    自分には読み取れないことがたくさんありましたが、読み終わった時はホッとしました。

    最初に出版されたのは1971年で表紙の画も冬、雪の中、馬車に乗る人と烏です。
    民話に基づいた作品
    民話 民衆の中から生まれ、語り伝えられてきた説話
    昔から人々の席圧の中で生まれ、地域性が高く、民衆によって、口頭で伝えられて来た昔話や伝説のこと。
    +++メモ+++
    魔法が身近にあった(在る)。
    キリスト教の暦による行事がある。

  • 千と千尋の神隠しのベースとなった話、というのをどこかで見たけど、すごく納得した。
    強制的に働かされるとか、魔法使いとか、最後のシーンとか。
    映像化したら面白そう。

  • クラバートと親方のはらはらするやりとり。
    最後に愛が勝った。
    子供の頃から気になるのに何故か何年も読むタイミングがなくてやっと読めて満足。
    子供時代に読むべきだったけど、大人の今でも満足できる内容。面白かった。
    あー、長年のつかえがとれてすっきりした。

  • この表紙。インパクト大。水車場で働きながら11人の仲間と共に親方の元で魔法を勉強するクラバート。それはどこか異様で何か秘密がありそうで。親方との奇妙な関係、カラスの魔法、新月の夜の訪問者、リーダーの奇妙な死、仲間との友情、少女への恋心…。その中でクラバートはどう決着をつけていくこか。不穏で魅惑的な空気が常に纏わりついた物語。一筋縄ではいかない難しさや読みにくさもある分骨太で深い。何もせず何も考えず言いなりになることに慣れることは恐ろしい。人は自分の頭で考えて自分の心で感じて賢くあらねば。

  • 最後は確かにあれ?これで終わった?と思ったけれど、そこまで十分ハラハラドキドキしたのでよかった、と思う。

    時間をあけてまたじっくり読みたい。

    来年度は学校図書館への購入要検討。

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