わたしがテピンギー (女の子の昔話えほん)

著者 :
  • 偕成社
3.84
  • (7)
  • (7)
  • (11)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 111
感想 : 7
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784039604200

作品紹介・あらすじ

テピンギーは、おかあさんがなくなって、あたらしい母親とくらしています。
いじわるな母親はテピンギーを、知らないおじいさんの召使いにして、つれていってもらおうとするのですが、
それを知ったテピンギーは、友達の家をまわって、あることを頼みます。
ハイチにつたわる、すてきなひらめきと友達の助けで困難をのりこえた女の子の昔話が絵本になりました。

:::::::::::::::::::::::::
むかし、あるところに、
テピンギーという おんなのこが いました。

テピンギーのおかあさんは なくなって、
あたらしい母親が やってきました。
それから、おとうさんも なくなったので、
テピンギーは あたらしい母親と ふたりぐらしになりました。
このははおやは いじわるで、
テピンギーには なにも わけてやりたくないと おもっていました。
(本文より)
:::::::::::::::::::::::::

昔話の主人公は男の子ばかり?
そんなことありません!

世界と日本で語りつがれてきた
女の子と、大きくなった女の子たちの昔話を
絵本にして、おくります。
いろいろな女の子が主人公の絵本シリーズです。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 女の子の昔話えほん〜ハイチのおはなし

    テピンキーは、継母と暮らしている。
    おとうさんがなくなってふたりぐらしになると継母はいじわるくなり、知らないおじいさんのめしつかいにされそうになるが、ともだちといっしょにピンチを乗り切る。

    テピンキーがともだちといっしょに飛んだり跳ねたり歌を歌ったりして楽しみながらピンチを乗り切るのがすごい。
    さらわれそうになるなんてこわいのにそんな気持ちを隠してともだちと踊っているのだ。
    おじいさんももういいやーってなる。

    ひとりではできないこともともだちと力を合わせて困難を乗り切る。
    けっしてあきらめない強い気持ち。
    幸せになるにはへこたれずにあたまを使って頑張るのも必要。

    暗くなりそうな話だけど絵が明るくて希望を感じるところも良い。

  • テピンギーの境遇はなかなかヘビーですが、明るい語り口&イラストで重くなりません。
    最後はハッピーエンド…なのだろうか?継母はいずこへ?と、ちょっとソワソワしましたが、5歳の我が子は同じ服の女の子がたくさん出てくる様子が面白かったようです。
    低学年でもストーリーは楽しいと思いますが、SDGsを学んでからだと感じ方がまたちょっと違うはず。

  • 女の子の昔話えほんの一冊。
    ハイチの昔話の再話。
    ストーリーも面白いが、絵もいい。金属板を切って絵具で着彩する技法を用いているらしい。

  • お話し会向け(テピンギーのうたも、パターンの流れもよい)

  • 継母にいじめられるという典型的な物語り。
    おじいさんの存在が不気味。
    継母はどうなったのか?

  • 2022 ハイチのおはなし
    女の子の昔話

    母が亡くなり、新しい母がきたが父が亡くなってしまった少女テピンギー
    いじわるな母はなちもわけてやりたくないと思ってる
    テピンギーが学校に行っていないまに
    母はたきぎを運ぶのに、おじいさんの力を借りた
    おじいさんは見返りを求めたので
    いじわるな母は
    テピンギーを、めしつかいにやると約束した
    テピンギーに赤い服を着せるからと

    それをこっそり聞いたテピンギーは
    友だちみんなに赤い服を着てもらい、みんなにテピンギーになってもらった

    テピンギーがどの子だかわからないおじいさん

    次の日は黒い服を着せるという約束だったので、
    テピンギーはまた友だちに黒い服を着てもらい、テピンギーになってもらった

    三度目は、また赤い服
    とうとうおじいさんは、いじわるな母を連れて行ってしまった

    いじわるな母がいなくなり平和に暮らすテピンギー

全7件中 1 - 7件を表示

著者プロフィール

徳島県に生まれ高知県で育つ。高校在学中に坊っちゃん文学賞を受賞。筑波大学で民俗学を学ぶ。創作、昔話を再話し語る。昔話集に『女の子の昔話 日本につたわるとっておきのおはなし』『ちゃあちゃんのむかしばなし』(産経児童出版文化賞JR賞)、絵本に「女の子の昔話えほん」シリーズ、『つるかめつるかめ』など。小説に『きみはいい子』(坪田譲治文学賞)『わたしをみつけて』『世界の果てのこどもたち』『神の島のこどもたち』などがある。

「2023年 『世界の女の子の昔話』 で使われていた紹介文から引用しています。」

中脇初枝の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×