ごんぎつね (日本の童話名作選)

著者 :
  • 偕成社
4.13
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本棚登録 : 1904
感想 : 187
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  • Amazon.co.jp ・本 (36ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784039632708

作品紹介・あらすじ

兵十が病気の母親のためにとったうなぎをふとしたいたずら心から奪ってしまったきつねのごん。せめてものつぐないにとごんは、こっそり栗や松茸を届けつづけますが、その善意は兵十に伝わらぬままに思いがけない結末をむかえます。宮沢賢治と並ぶ古典的童話作家、新美南吉、その屈指の傑作短篇「ごんぎつね」を気鋭の画家、黒井健が絵本化。

感想・レビュー・書評

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  • 「誰が国語力を殺すのか」に載ってたので、読んでみたくなった。
    ごんぎつねがいたずらして、殺されてしまう話。説明しなくても大半の人が知っていそう。


    母親の葬式で何かを煮ている何を煮ているのかという質問に『死体』という答えがあったというけど、正直、葬式のシーンなんて覚えてなかった。

    読み直したら確かに葬式のシーンがあった。あと、「ごんぎつねがいたずらをしたために母親は兵十がとったうなぎを食べられなかった」とあったけど……これ、キツネがそう思ったという話で実際はどうなのかが書かれてなかった。ごんぎつねはいたずら好きだけど、ちゃんと反省も出来ている意外と真面目な狐だった。

    ごんぎつねの視点で書かれてるので、兵十に関することはほとんど推測だったりする。想像力豊かなごんぎつね。

    この感想で『自業自得』という子供もいるらしいけど、それは一理ある。でも、これを『自業自得』というのは、『自縄自縛』になりそうだなと思う。いたずら心も、間違ってしまうことも人にはあるので、ある程度『許し』という緩みは必要。それがこのごんぎつねでは最後に兵十がごんぎつねが自分に毎日栗を持ってきていたと知って、『兵十は、火縄銃をばたりと、とり落としました。』に現れている。

    今の小学生はそれも読めないという事なのだろうか。『驚き』ぐらいは読み取れるはずと思いたい。
    行動から感情を読み取るってどこまで、『読める』ものなのだろう。今のアニメだと『全部セリフにしないと伝わらない』というのも聞くので、それだけ『行動から感情を読み取る』事が出来る人は減ってるんだろうなとは思う。



    個人的にはこの物語は好きでも嫌いでもない。繰り返し見聞きしてるから頭に残ってるだけ。絵は可愛くて好き。

  • 哀しいお話しね…

  • 挿絵の美しさ!悲しいお話だけど、何回読んでもよい。
    何冊読めるかな、くもんのすいせん図書③

  • 大人のための絵本です。17ページのごんの絵は一見の価値ありです。

  • 長女が生まれた数十年前、友人がプレゼントしてくれた1冊。大人も充分に鑑賞できる美しい黒井健さんの絵。

  • 子どもの頃から親しまれてきた絵本。今、6歳の孫が
    とても興味を持っている絵本。長いお話でもじっくり聞いてくれ、彼の中でその物語を理解しようとしているのが伝わってきます。
    悲しいお話ではありますが、このお話から受け取るものは大きいと思います。

  • 2歳3ヶ月 図書館

    すこーし早かったような気もするけど、一通り静かに聞いていてくれた。
    母としては子どもの頃に教科書に載っていたお話で懐かしさもあり、じーんとしながら読み聞かせしていた。
    (最近本の感想でなくなってしまう…)

  • 切なくって最後に衝撃
    ごんが好きです

  • 南吉の名作に幻想的な里山風景

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著者プロフィール

1913年、愛知県知多郡半田町(現・半田市)に生まれる。中学時代から童話を書き始め、『赤い鳥』『チチノキ』などに投稿。東京外国語学校在学中に病を得、20代後半の5年間は安城高等女学校(現・県立安城高等学校)で教師をしながら創作活動を続けた。1943年、29歳の生涯を終える。代表作に「ごんぎつね」「おじいさんのランプ」「手袋を買いに」「でんでんむしの悲しみ」を始めとして、多くの童話・小説・詩などの作品を残す。

「2019年 『子どものすきな神さま』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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