- Amazon.co.jp ・本 (27ページ)
- / ISBN・EAN: 9784039633804
作品紹介・あらすじ
よだかは、実にみにくい鳥でした。その姿かたち故に、ほかの鳥からうとまれ、さげすまれ、その名の故に、本物の鷹から嫌われ、おどされつづけました。そしてその自分が、平気で羽虫を食べて生きる宿命にあると気づいた時、よだかは、この辛い世界を捨てようと決意して、一直線に空をのぼってのぼって、ついに青白く燃える星となったのです。よだかの極まった悲しみを描いて、対極のをはげしく求めた宮沢賢治の傑作を、中村道雄が入魂の組み木絵で絵本化しました。
感想・レビュー・書評
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意識変容するタカ。
あまりにも純粋な為に、自身の存在を嫌悪する。
おいおい!大丈夫か!?なにもそこまで・・・・・・
読了。 -
宮沢賢治の生き方が反映されている本です。
彼自身も、「よだか」と同じように、
”自らが生きるということは、他の命を奪っているということ”
という事実に罪悪感を覚えて以来、菜食を始め、宗教にのめり込んだという記録があります。
まさに彼の人生が投影されているような物語となっていて、感慨深いものがあります。
未だ解決されない不変的テーマを言及しているがゆえに、考えさせられます。
よだかのように希望を求めて翼が朽ちるまで、必死に羽ばたく生き方はかっこいいなと思いました。漠然と生きるよりずっといい。
生き方は
鷹よりよだか
ひたむきに -
2019年夏、図書館で借りて読んだ。情緒不安定な時な事もあって、涙が流れてしょうがなかった。
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りまのさん
この話は悲し過ぎます、、、よだかは星になんかなっちゃ駄目なんです。。。りまのさん
この話は悲し過ぎます、、、よだかは星になんかなっちゃ駄目なんです。。。2020/10/08
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文体がとても綺麗。
優しいよだか。彼の選んだ結末に心痛めました。
もっと幸せになれる道はなかったのかとも思いました。でも彼の最期は、
「大きなくちばしは横に曲がっては居ましたが、たしかに少しわらって居ました。」
とありました。
どういう気持ちだったのだろう…
人間も動物もそう、誰かの命の上で生かされている。それをよだかは当たり前と思わず心痛め、食べることを拒みさえした。いのちへの慈愛。
鷹のような存在は、よだかのような存在を消してしまうことさえあること。
厳しい現実の中で、強く生きるとはを考えさせられた作品でした。
また読み返したいです。
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鳥になりたいなと思ってた勢だけど、鳥類には鳥類の苦悩がはたまた派閥があるのかしらと思考を巡らせて鬱に─。
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よだかの星。超新星爆発をファンタジーで描いた作品。さすが賢治と思う。宇宙への捉え方に人間性や美しさが表現されている。挿絵によって、得られる印象も変わってくるので、いろいろ読み聞かせて、考えたこと、感じたことを交流したらいいと思う。私は、このイラストが結構好き。
私も死を前に、雄々しく羽ばたきたいじゃないか。でも、病に立ち向かい生き残る道を選ぶべきだろうか。どちらにせよ、美しく輝く。
共読、良いですねっ。共感だけじゃなく、ブク友さんが感じたことを通して色々教えてもらえるのも魅力です...
共読、良いですねっ。共感だけじゃなく、ブク友さんが感じたことを通して色々教えてもらえるのも魅力です。
今度図書間に行ったら、もう一度読んでみますね。(^^)ありがとうございますっ♪
感想を聞いて色々学ぶ分が多いです。
自分は素のままの感想ですので、感じ方、受け取り方の違いを知りたいです!!
感想を聞いて色々学ぶ分が多いです。
自分は素のままの感想ですので、感じ方、受け取り方の違いを知りたいです!!