- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784040656090
作品紹介・あらすじ
時は2036年、日本ではAIと結婚できる新法が施行されていた。
京都在住の31歳サラリーマン・摘木健一は、性交渉機能搭載の美少女AIを購入し、彼女を「ぴぷる」と名付けて結婚することにした。
しかし、なぜか結婚初夜に夜の営みを拒絶されてしまう。
開発元に問い合わせた摘木を待ち受けていたのは、ぴぷるを開発した26歳の女性研究者・深山楓だった。
「ニューラルハードウェアによる学習が始まっているので設定の変更はできない」と冷静に説明する深山は、ある驚きの提案してきて……!?
作者は『ニーチェが京都にやってきて17歳の私に哲学のこと教えてくれた。』で第五回京都本大賞受賞の原田まりる。
イラストは『あの花』『君の名は。』のキャラクターデザインを手がけた田中将賀。
オリジナルWEBドラマの朗読に『進撃の巨人』エレン・イェーガー役の梶裕貴、『ドメスティックな彼女』で主演の藤井夏生役に抜擢された八代拓。
人工知能監修に東京大学大学院特任准教授の松尾豊。
AIの存在が一般化した近未来の京都を舞台に、
そこに生きる人間の価値観の変容を徹底的に掘り下げた、
超豪華布陣でお届けする「哲学×AI」のエンタメSF小説!
感想・レビュー・書評
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WOWOWで放送されているということで購入。
SFコメディ小説と紹介されていますが、他にも恋愛を匂わせるような要素も含まれていて、色々楽しめました。
意外とアダルトな用語も登場し、ラノベっぽい雰囲気を醸し出しています。読みやすくあっという間に読めました。
物語は、章ごとに3人の視点で進行していきます。2036年の京都の設定ですが、あまり未来のイメージを強調してはおらず、京都も古風な雰囲気を残していました。実際の京都の地名を紹介しているので、ちょっと先の未来を楽しめるかと思います。
作品の中では、様々な「恋」が出てきます。恋といっても愛というよりは、好きの方が印象強いです。異性だけでなく、同性、AIに恋をする場面もあり、コミカルでドタバタに描かれています。
近未来、AIでも結婚できるというのは、なかなかない発想でしたが、面白かったです。
軸としては、主人公・摘木がAIと結婚生活を送るですが、あまり深く描かれず、むしろ研究者・深山との関係を前面に出している印象がありました。また、他の登場人物の関係性も相まって、色んな話が平均的に扱われている感じがしました。
ディープすぎず、軽く楽しい気持ちで読めました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2020年5月ドラマ化
摂南大学図書館OPACへ⇒
https://opac2.lib.setsunan.ac.jp/webopac/BB50144556 -
『ぴぷる ~AIと結婚生活はじめました~』
WOWOW/毎週月曜深夜放送
2020年5月18日から