ONE (ダ・ヴィンチブックス)

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  • メディアファクトリー
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  • Amazon.co.jp ・本 (382ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784040662268

作品紹介・あらすじ

2014年1月から全国で上演する人気舞台TEAM NACS SOLO PROJECT『ONE』。"小説"と"舞台"、連動するその物語は、視点を変えて、つながっていく…。「みんな、そんなに偉くない。でも偉くない人たちで社会は成り立っている」初小説で著者が描いたのは、そんな"しょうがない"愛すべき人々!

感想・レビュー・書評

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  • 舞台は以前CSで放送されていたので視聴済み。とはいえ記憶も曖昧なので、小説と一緒に戯曲も収録されていたのは有り難かった。続けて読むことで、小説と舞台の繋がりが見えてくるのは面白かったけど、やはり理想は小説→舞台の順番かな。
    内容は……シゲらしいなぁ、というのが最初の感想であり、全てかも。まず文章。詰まっているというか、行間が無い感じ。伝えたいことを全て文字にした、というような印象だった。話の展開も一筋縄ではなく、少し捻って終わらせるところにシゲらしさを感じた。あと悪魔とか呪いとか、話の土台の部分も。
    ただやはり本業ではないので気になるところもいくつか…。ファンが読むだけではもったいないけど、シゲのことを全く知らない人にもすすめられるかと言われると少し微妙なところ。

  • 彼の作るお芝居が好きだ。
    一つのシチュエーション。
    掛け違ったボタンの隙間から転がり落ちていく展開。
    大笑いした後ほろっと来たり。

    けれど、彼の作ったショートフィルムは、あまり好みではなかったし、彼の作る音楽も好みではなかったんだなあ。
    だから、小説にもあまり期待はしなかった。

    そうしたら思いのほか、いや、かなり面白かったんだわ。

    短い戯曲と、それらのサイドストーリーということだそうだけど、前半が小説集、後半が戯曲集になっている。

    この小説部分がね、決して上手ではないのだけれど、面白かったのだ。
    好みだったと言ってもいい。

    「チケットノルマ」
    一番小説らしい小説かもしれない。
    かっこ悪い人しか出てこない、かっこいい小説。

    でも、「マンスリー呪い」とか「新人研修の日」のくだらなさが好き。
    「悪魔の先輩」なんて、最後きれいにまとめなくても、ぶった切って終わっていたら、フレドリック・ブラウンの短編みたいで面白かったと思うんだ。
    まあ、これはこれでありですが。

    小説を読んだあと戯曲を読むと、これがまた面白い。
    台詞とト書きしかないのに、なんとなく情景が見えてくる。
    小説の残り香が、情景を見せてくれる。

    小説は明朝体。戯曲はゴシック体。
    でも、つながっているその世界。
    初めての、不思議な感覚。

  • 先日、一人舞台「ONE」を鑑賞。
    非常に濃密な2時間。
    で、あのお値段。安い!!お得!!
    しかも超のつく楽しさで、あっという間の時間でした。
    これから公演のある地域の皆さまは、是非当日券を。

    ダヴィンチ連載中は、むさぼるように読みましたが、
    じっくりゆっくり反芻しながら、読ませてもらいます。
    今から楽しみ。

    それにしても一人舞台「ONE」
    また観たい。
    次回もやってほしいなあ。



    BINBO GOD(笑)


    読了。
    シゲちゃんの新たな才能を見た気がします。
    舞台も小説も面白かった!!
    第二弾是非是非。
    DVDも買いますよ~~

  • TEAM NACSの色男担当、そして異名はミスター残念。
    それが戸次重幸という俳優。そして、数々の舞台やドラマの台本を手掛ける、
    一流の脚本家でもある。

    処女作の「ONE」は、現在公演中のTEAM NACS SOLO PROJECT『ONE』との完全コラボ作品。
    構成は前半がダ・ヴィンチ電子ナビで連載されていた小説をまとめたもので、後半が
    自ら出演する一人舞台用の戯曲。公演中の舞台台本を本にしちゃうところに何かを感じてしまう。

    改めて気付かされたのは、戸次重幸もまた紛れもなく天才だ、という事実。
    大泉洋、安田顕というある種突然変異的な天才に囲まれているおかげで目立たないが、
    実は「創る」とか「表現する」能力にいちばん長けているのはシゲなんじゃないかと。
    そんなことを感じてしまうくらい、この分厚い小説+戯曲のインパクトは凄い。

    内容は基本的にコメディの要素が強い。しかし、大笑い出来るエピソードにも必ず「毒」を
    盛り込んでくるし、更にはちょっと泣きそうになるお話まで。小説と戯曲が絶妙にリンクしている
    のだが、俳優の出てくる小説と戯曲の連携はあまりに見事。大笑いした後にグッと来る、
    というのは、誰にでも出来る系の表現では無い。

    僕がNACSマニアだ、ということを差し引いたとしても、この本はすばらしいと思う次第。
    なにより、公演中の戯曲部分を読了した今でも、この芝居がとてつもなく観たいのだから。

    こんな本を書けるくらい才能に溢れ、ルックスも良く、俳優としての演技力も大したモノなのに、
    何故に戸次重幸は結婚出来ないのだろう? 冷静に考えるとホントに不思議(^^;)。

  • 戸次重幸ひとり舞台「ONE」の後に読みました。
    舞台との連動が見事で面白かった。
    6つの短編からなる小説です。
    さすがシゲ。

  • ライトに読める。
    戯曲も入ってたから舞台見たかったなー。

  • 面白かった。シゲっぽい。

  • 20140518

  • ファンの贔屓目に見ても稚拙さが目立つ。しかし頑張りは見えた。舞台ありきの作品。舞台を見せるための作品と言ってもよい。作品の趣旨としては面白い。改良の余地はあるが楽しく読めた。戸次重幸を知らない人にはオススメしないが、ファンとしては十分な出来。今後の期待も込めて星3つ。

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