超訳百人一首 うた恋い。2

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  • KADOKAWA/メディアファクトリー
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (149ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784040670331

作品紹介・あらすじ

男と女の深い愛、在原行平。身分違いのライバル、文屋康秀+在原業平。美男が落ちた本気の恋、良岑宗貞(僧正遍昭)。小野小町がえらんだせつない恋の結末は?歌人たちの恋、人生が超訳コミックに。

感想・レビュー・書評

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  • うた恋い。2 : 超訳百人一首 / 杉田圭著 ; 渡部泰明監修
    https://libopac.shoin.ac.jp/opac/opac_link/bibid/SB00035799

  • 今回もまたキュンとして面白かった♡それにしても、宗貞さんかわいそーε-(´∀`; )小町もまた罪な女よのぉ(o^^o)♡でも、守られなきゃ生きていけない女になるのはイヤとか自分の力で幸せになりたいとか、現代の女性に通じるものがあるなぁ。当時からそう考えて突き進むパワーがあったとしたら、やっぱりかっこいーよ、小町は。

  • 「小野小町」と聞いて、思い浮かぶあなたのイメージはなんですか?
    美人で男性からちやほやされた女性? 鼻持ちならない傲慢な女性?
     歴史上の人物ですから、人それぞれ「なんとなくこんな感じ」というイメージがあるでしょうが、こちらの漫画で描かれている小野小町は、もしかしたらあなたの小町像を覆すかもしれません。
     表紙で男性を二人を(実際はもう一人隠れています)はべらしているように見えますが、この三人はあくまで和歌仲間。小町は言います『私たちは、自分が一番自由になれる場所を和歌に求めているのでしょうね。』と。
     各々のしがらみにとらわれながらも、和歌に自由を託す歌人たち。
     二巻では、喜撰法師、文屋康秀、在原業平、小野小町、僧正遍照、在原行平の和歌について触れられています。
     さらっとしているようで、丁寧に描かれた深い人物像に「ほぅ」っ感嘆のため息がもれました。杉田圭さん、好きだ。

  • 読み終わった直後は、勉強しよう!そうしよう!ってなるんだ。直後は。

  • 1が面白かったので、続けて2も読みました。
    こちらもよいです。
    吉子の百夜通いの話は本当に切ない…。
    からの、小野小町…!!!となりました。笑
    にしても、この時代に本当にこんなことを考え行動したのだとしたら、大した女性です。カッコいい。
    小野小町の歌の背景は切ないですが、文屋康秀と在原業平の存在に癒されますね!この三人の道中とか本当にあったのかしら。想像したらとっても楽しかったです。

    平安時代も百人一首も好きですが、この時代のことはよく分かりません。
    こんなふうに漫画にしてもらえたら、片鱗でも味わうことが出来ていいですね。

    もうちょっと百人一首を覚えて、来年は母に勝ちたいです。

  • 小野小町を中心にした六歌仙達の和歌と物語。

  • あーーーーー、もうっ、めっちゃくちゃ面白いーっ!!
    ものすごいいきおいで2巻も読みました。
    思ってるより早くに手元へ来てくれて、うれしい。

    とりあえずアレだよね。

    宗貞かっこいい・・・っ!!

    ほんまか。ほんまにこんなバックグラウンドで詠まれた歌やったのか!?
    最近の少女漫画が裸足で逃げ出すような、キュン話やないかーーっ!!!

    この、宗貞が詠んだ

    「あまつ風 雲のかよひ路 ふきとぢよ をとめの姿 しばしとどめむ」

    ちゅう歌も、私らがやってるかるたに含まれていたので、知っておりました。
    これはもう、文面からなんとなく内容も想像できるんやけど、まさかこれが小野小町に向けて詠まれた歌やったって、ほんまに!?
    それはフィクション? ・・・な、わけないか・・・。

    1巻から思ったけど、歌を詠んだ人同士にもいろいろとつながりがあってんなあ・・・。
    詠む人もいれば詠まれる人もいるなんてなあ・・・。

    こうやって見たら、歌人なんてみんな一緒やろ、と、思ってしまってたけど、全然そんなことないのね。
    いろんな立場の人がいろんな角度から歌ってたんや・・・(それは百人一首ならではなんかもしれへんけど)。

    1巻は「身分違いの恋」をようけ見た。
    正直
    「ああ、そういうネタが多いんやろうなあ」
    なんて思うところもあったんやけど(とかいいつつしっかりキュンとはしたけどな)、今回は、「歌人と政治」かしら。

    和歌を詠むということや、そもそも、こうやって誰でもが好きに文章を書けるということは、たくさんの人の努力があってのことやったのか・・・、と、しみじみ思った。

    どんな職業の人でも、和歌くらい好きに読めばいいじゃないの~、なんて思っててすいませんでした。
    それぞれの立場というものが今よりも強くあったのですね・・・。

    そしてやっぱり、一流になるということは、何かを捨てないとあかんねんなあとも。
    恋でも和歌でもプライドでもなんでも、何かを望むときに何かをあきらめないとあかんときもある。
    それがつらくって、もがきながらなんとか前に進もうとすることは、千年前も今もさほど変わらないのかもしれないなあ。


    冒頭に登場した定家はなかなかのキャラなのかと思ったら、その後登場する和歌を詠んだ人たちはもっとぶっとんだ人たちばかり。
    やはりあのくらいの感性がないとこれほどの(わからんけども)和歌も詠めないのかと思う。

    せやけど、くだんの、小野小町や業平たち「六歌仙」は、定家が百人一首を編んだときより300年前なんやって・・・。

    300年て!!

    今、私がのめりこんでいる幕末だって、今から考えて150年前よ?
    300年前て!!

    すごいな!!

    そもそも300年前の人が書いたものが読めもできひんねんけど、そんなんで大丈夫なんかな。
    大丈夫なのか、私は庶民なんやし・・・。

    (そう思うと、所詮芸術というのは限られた人たちだけの文化なのか・・・)


    あっ!

    そうそう、1巻を読んだときに
    「アレェ・・・?」
    と、思っていた
    「ふくからに」
    の、和歌ですけれども、やっぱり漢字のへんとつくりに分けた技法やったんやって!

    しかも、うまいこというてるだけの和歌ってー!!!
    康秀はもうれつに応援したい。
    ちゅうかこのあたりの話、いっそ大河ドラマにでもしたらどう。

    (地味~。ちゅうか、するなら朝ドラのほうがいいのか)

    (2016.05.27)

  • どの話も引き込まれました。
    特に僧正遍昭と吉子(小野小町)と在原行平と弘子。
    九十九夜通った男との恋の切なさ、妻と離れ離れになる
    愛しさがあります。こんな恋したいな~。
    (もし出来るなら行平と弘子夫妻のようにいつまでも
    愛し合える恋)

  • 1巻の巻末の百人一首全首の超訳の中でもお気に入りだった「吹くからに~」の歌が漫画化されていて、嬉しかったです。

    文屋康秀の和歌もっと知りたい!って思いました。技巧の無駄遣い感がツボです。

  • すべての話が切なくていい。

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著者プロフィール

鹿児島県出身。静岡大学卒業。

「2023年 『新版 超訳百人一首 うた恋い。 1』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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