鬼の涙が花だとしたら (フルール文庫 ブルーライン)

著者 :
  • KADOKAWA/メディアファクトリー
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本棚登録 : 56
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784040671628

作品紹介・あらすじ

鬼が吼えると災厄が起こる-古来より鬼と、それに魅入られた人間の伝説がある地、希望谷でトンネル崩落事故に巻き込まれた古林千鳥。千鳥を助けたのは鋼のような体躯と赤い髪を持つ隻眼の男・森羅だった。だが彼は、幼い頃に千鳥の父親を殺した鬼・シンの面影を色濃く残している。手厚い看病と労りの中、森羅の不器用な優しさに惹かれる気持ちと、彼の正体への疑念が膨らんでいき…人間と鬼、種族を超えて育む一途な愛。

感想・レビュー・書評

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  • 鬼・森羅✕人間・千鳥、異世界ファンタジーです。期待しすぎていたのか面白かったけど思っていたほどの感動はなかった。愛する者へはもちろん、それだけでなく森羅の周りにいる人達にも向けられているどこまでも強い自己犠牲愛が凄いですね… 不器用で一途で… だけど全てを自分一人で完結してしまうのは残される方にとっては辛いよ。千鳥は最初苦手な感じがしましたが、覚悟を決めたら強い所があって良かったかな。ケモミミちみっこ3人には癒やされた♪ イラストがイメージと合わなかったのも残念。〈サイン本〉

  • 異世界ファンタジー。鬼の森羅×人間の千鳥。
    ストイックなほどの献身で千鳥を愛する森羅と至らない自分を自覚し森羅へと心を傾けていく千鳥。ふたりが種族を超えて本当に結ばれるまでのお話。
    森羅の住む鬼人族の世界のことなどもたっぷり描かれていておもしろかったです。
    相手を愛すること、守ることについて考えてしまったお話でもありました。
    なかなか苦しく殺伐とした中で、おチビちゃんたちが作中の癒しでした。「ちろり〜」が可愛かった。
    最後の短編は物悲しい。いつか彼にも幸せになって欲しい。

  • 一途すぎる森羅の想いにホロリと来ちゃいましたね。 夏乃さんお得意の途中に過去の文献入れてくるあたりもすごく好きだわ。 この二人どう納まるのか!っていうのがものすごく心配だったけれど、すごくよかったですね。 ちょっと最後は物悲しい感じだったけれど、それでも彼もきっといずれ救われるんじゃないだろうか~。 彼のお話もスピンで読んで見たいな! 幼い頃であっていた二人。父親の死の真相。大叔父の鬼の著書だったり色々てんこ盛りなのに、 すべてちゃんと回収されてましたね。 さすが夏乃さんでしたね。

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