ママ友がこわい 子どもが同学年という小さな絶望 (メディアファクトリーのコミックエッセイ)
- KADOKAWA (2015年8月28日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (144ページ)
- / ISBN・EAN: 9784040677897
作品紹介・あらすじ
仲間だとおもっていたママ友から、気が付かないうちにハブられていた主人公。ママであることは楽しくて幸せなはずなのに、なんでこんなに孤独で不安でしんどいの?
感想・レビュー・書評
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最後のページは読者に問いかけているのでしょう。
「さて、あなたがサキちゃんなら、どうしますか」
サキちゃんは、仲良くしていたママ友リエちゃんに
いじめられるようになり、とても悩んでいました。
いろいろありましたが、ともに同級生の第二子を懐妊、
リエちゃんに「これからも仲良くしよう」と言われます。
引っ越しして離れられればいいのでしょうが
そうもできないとしたら。
サキちゃんはこの辛かった時期をもとに
上手にやっていくしかないですね。
リエちゃんは言ってる
「なんか私、いろいろあって…
あなたにひどいことしちゃったーよね。
こめんね」
それに読者の私たちは知ってる
「(お腹の子に向かって)ママ…いじわるしすぎちゃったかなあ…ダメなママでちゅね。
そうだよね。無視とかいじわるとか大人げなくしちゃった。悪かったかな。なんて思えるようになったのは、きっと今自分が幸せだからなんだと思う」
リエちゃんはすごく気にしてる。
これは誰でもありうるのではないか。
少なくても私にはあったから(手のひらを反すように関わらないということ。ダメな私)、
リエちゃんを特別悪い人とは言えません。
そしてこの経験で、サキちゃんは
井上さんみたいに皆と深入りしないのが良いと学んだから、今度はうまくやっていけるのではないかと。
「変えられることは変える努力をしましょう。
変えられないことはそのまま受け入れましょう。」
加藤諦三の言葉。
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共感しかない。
子どもの仲良しと
自分の仲良しは
一緒じゃないよ。 -
思わず立ち読みして読み終えてしまった本。私はまだ知らない世界だけど、容易に想像できるこの怖さ。
女は感情で動く生き物であることは自分自身がよく知っているのだが、その感情がかわるきっかけというのは自分でも予測できなかったりする。些細なことが引き金になり、自分の中でストーリーを作り上げ自己完結しがち。対話の中で問題解決をするのではなく、壁を作り関わらないようにすることでその問題から目をそらす。
その問題というのは、相手にあるのではなく自分自身の問題だったりする。
でもそれらの問題を克服するには強い自律心とエネルギーが必要であり、子育てをしている母親という役割をあてがわれた人としてはどうしても優先順位下げざるを得ないよなぁ。
そして、最近思うことは、愛想がいい人は要注意ということw
人なんて第一印象から大きく外れたりするもんで、そしてその人の人間性が見える瞬間に巡り合う人もいれば知らずに終わる人間関係すらある。
話しやすい人だからといってペラペラ自分の話をするのは、これからはやめておこうと思った。。。人間、懐で何考えてるのかわかんないもんだよな。 -
シンプルな線で可愛らしい絵柄ですが、描かれている内容は結構重くて暗いです。
単純な線で描かれた人物の表情や動きが細かくて引き込まれます。
「ママ友」関係って仲良くなるのは早いけど壊れるとあっという間に崩れ去るんだな~と、改めて納得しました。何気ない言葉の捉え方の違いが大きな歪みになったりして……。
主人公は元々アクティブで芯の強い女性なのか、ネイルを施したりパートで働きに出たりする事によって新しい空気を吸って前向きになれましたが、そんなポジティブな姿勢すらリエちゃん(”元”ママ友)にとっては癇に障るんですね。
リエちゃんはきっと幼い頃から勉強も仕事も努力してそれが報われてきたんだろうけど、夫婦関係や育児は必ずしも努力が目に見えて報われるとは限らないからなぁ。
ラストの1コマはまさにホラーのようでした。(笑) -
マンガだからサクサク読めたけど、これ実話?ってくらいリアルで、実際にありうる話。
ママ友との関係が拗れて、無視とか悪口とか
。子供が幼稚園だと顔合わせないわけにいかないからこの状況はツラいよな。
最後もね‥これは嫌だわ。 -
この経験あります。久しぶりに子供が幼稚園の時のことを思い出しました。苦しさも同じでした。すごく忠実に表れてます。
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この作者は容赦ない
容赦ないのにホッコリした絵だから
抵抗なく読める。
ラストの終わり方がチクッ。
誰か一人でも賢くなったら
きっとこの負のループから抜け出せるのにな。 -
こわ!こわっ!
世のママ達は大変なのね…
こんなほんわかした可愛らしい絵なのに、
下手なホラーよりも怖かったわ〜