午後五時四十六分 野干ツヅラ短編集 (ジーンピクシブシリーズ)

著者 :
  • KADOKAWA/メディアファクトリー
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (143ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784040681382

作品紹介・あらすじ

午後五時四十六分。大人と子供の間でゆらぐ年頃の少女たち。人ではないものたちとの間に生まれた恋。日没の合間に染まるオレンジの世界。「飼い主獣人とペット女子高生」野干ツヅラによる初の短編集、発売。

感想・レビュー・書評

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  • 「短編集」が大好きなので・・・
    気になって買ってみました。 始まりから終わりまで、こだわりを感じられて、イイネイイネ。 こういう女の子と怪物とのストーリーも好きです。

  • 代表作『飼い主獣人とペット女子高生』を(1)、(2)どちらも読んだうえでの発言である事を前提として受けてもらいたい、私の意見だが、野干先生、どっちかと言えば、短編の方に漫画家としての才能が傾いているんじゃないだろうか
    いや、『飼い主獣人とペット女子高生』は面白い、それは確かだ
    けど、感想を書きたくなったのは、コチラの方だった、『飼い主獣人とペット女子高生』(2)ではなく
    基本的に、ファンタジーが好きで、人間と人じゃない存在の純粋な恋愛となったら、一般向きでも成年向きでも大好きなもんだから、恐らく、その気が濃いコチラの方が私の琴線に強く触れたのだ、と思う
    さすがに、まだ世に出ている作品数が圧倒的に違うので、比較対象として挙げるのは間違っている気もするが、野干先生は、鈴木小波先生と同じく、“何でも”描ける漫画家に成長する、できる、と確信している
    絵、キャラ、ストーリー、どれも私のストライクだが、感想を書きたい衝動を湧かせたのは、人外モノとしてブレていないストーリーだな、と書きながら感じているトコロ。脆弱な人間である自分に惹かれてくれた人外を何ら抵抗なく受け入れる少女らの、人間らしい強さが滲み出ている展開に、グッと心を掴まれたのは私だけじゃないだろう。絵は、人によっちゃ粗くて拙い、と感じるだろうが、そのザラザラとした線が、人とは異なる感覚を持つ人外の異質さを引き出し、同時に、人間の少女に向けるピュアな恋心を更に美しい、と思わせてくれる
    どれも面白いので、甲乙を付け難いのが辛い。面白い、ではなく、野干先生の伸び代を感じたのは、と聞いてくださるのであれば、私は[あわい、くちなわ、たけこうべ]を推薦したい。頁数が他の篇より多いが、決して、起承転結が破綻しておらず、また、霊能者の血筋である少女と、首を失った元・山神の蛇妖って組み合わせが定番ながらも、ありきたり感を覚えさせない。人外が怖い、そんな当たり前な現実も蔑ろにしていない点もイイな、うん
    この台詞を引用に選んだのは、こんなコト、惚れた女にイイ笑顔で言われたら、男としちゃ、いくらでも体を張れるな、と思ったから。とは言え、タケのキモチは、そうそう巧くは、鈍感なのか、それとも、駆け引き上手なのか、ミヤさんに伝わりそうもない。そんなもどかしさも、上で、この中篇を薦めたい理由

  • 「裂けていたとて」こ、これはロマンス!歳の差人外だし、8コマだけの3ページにも満たないのになんというロマンス!あのメガネのかけ方も反則です(笑)「プレゼント」も可愛いなぁ。4足の彼はトナカイなの?プレゼントするつもりがされちゃって照れる照れる。

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