トラペジウム

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 1740
感想 : 150
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784040686967

作品紹介・あらすじ

乃木坂46から初の小説家デビュー!
現役トップアイドルが、アイドルを目指すある女の子の10年間を描いた感動の青春小説!

高校1年生の東ゆうは「絶対にアイドルになる」ため、己に4箇条を課して高校生活を送っていた。
「SNSはやらない」「彼氏は作らない」「学校では目立たない」「東西南北の美少女を仲間にする」……?
努力の末、ついに東西南北の“輝く星たち”を仲間にした東が、高校生活をかけて追いかけた夢の結末とは!?

「これは一つの青春の終わりから、次の青春へ向かう物語」
――中村文則 小説家

「時折あらわれる、鋭い“いじわる”表現が良い」
――羽田圭介 小説家

感想・レビュー・書評

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  • アイドルという存在に魅せられた高校生の東ゆうが、地元の美少女達を仲間にしてアイドルデビューを目指し、奮闘する話。なんだけど地元の東西南北に当たる高校に通う個性の違う少女達が何の苦労もなくすぐ仲間になったり、デビューに向けての仕掛けが独り善がり過ぎたり話の展開がなんだかなー、な感じ。「アイドルになりたくない人なんているんですか?」が当然のゆうとの温度差が語られるのが肝だと思うんだけどそれもなんだかなー。時々挟まれる皮肉な視点と締めの写真展の場面はリリカルで良かった。でも読み通すの疲れた…。

  • 個性的な表現がよかった。
    アイドルにしか書けない小説だと思う

  • 縁があって手元に回ってきた本なので途中で飽きないか、ストーリーについていけるか不安でしたがそんな心配はいりませんでした。青春感満載で、彼とラブラブで…というような感じかと思いきや、全くと言っていいほど違った展開であるところ、好感がもてました。
    自分とはかけ離れた世界を作ろうとする人がいて、その人や周りの人の力が他人に認められた時、はじめてその世界が成立するんだと感じました。

  • アイドルの高山一実さんだからこそ書けた、東西南北からメンバーを集め、アイドル結成の話です

    ボランティアなどで有名になろうと努力したり、スキャンダルが起こってしまって対処したり、芸能の世界を詳しく書いたものでした。

  • 乃木坂の高山一実、かずみんの書いた小説。
    とても読みやすかった。
    普通の高校生がアイドルになる瞬間が垣間見る事が出来た気がする。

  • 普通の小説として読んだ時、言葉選びのセンスや心情描写の浅さが許容出来ないレベルである。
    アイドルの処女作としては...などというおべっかも要らないだろう。ストーリー性は今後の可能性を感じるものの、仮に一般人が書いたのなら出版は難しいと思う。
    言葉による人物模写は客観的に描くと薄っぺらくなる。主人公以外の感情に著者が入り込めていない印象を抱いた。
    (乃木坂46 高山一実は好き。)

    作詞をやってみてほしいと思った。

  • 序盤では東ゆう自身がアイドルになりたいのではなく
    「城州の東西南北から一人ずつ集めてアイドルグループを
    作りたいなって。」
    「私、可愛い子見るたび思うのよ、アイドルになればいいのにって。でもきっときっかけがないんだと思う。だから私が作ってあげるの。」
    といったこれらのセリフから、東ゆうがアイドルたちをプロデュースするのかな?なんて思った。
    ここが少し引っかかった点。
    そのまま読み進めていって、何度か 一人足りないんじゃないかって見返して東西南北で……四人か、あぁ四人か。みたいな。

    全体的に少しかいつまみながら物語が進んでいくから
    途中で置いてけぼりを食らうことがあった。

    東西南北のグループの崩壊のしかたは割と好印象
    くるみの爆発はリアリティがあって良かった。
    「いやあぁあぁ———」
    「ああああ———」

    単なる性癖…


    もしトラペジウムの作者がかずみんじゃなかったら
    自分は多分読んでいないし目を向けることもなかったと思う。

    作者ありきの本かなって。

    小説としてはそこまで好きではなかった。

  • 自身もアイドルの著者が書いた本。

    【あらすじ】
    東ゆう。彼女には東西南北からひとりずつ集めたアイドルグループを作るという夢があった。順調にメンバーを揃えていく東。そのための努力はいつでも惜しまなかった東だったが……。

    良かった点
    ・高校生の感じる世界というのがとても「それらしく」描写されていたこと。学園祭でのやりとりやボランティアの空気感から感じることなどが高校生ってこんな感覚なんだろうなという温度を持って伝わってきました。
    ・アイドルになりたい高校生の気持ちが伝わってきたこと。私は人から注目されるのが苦手なのでアイドルになりたい高校生の心理理解に役立ちました。
    ・キャラクターの個性が面白いこと。お蝶婦人のような上品な子やロボコンに一生懸命な子などキャラクターが話のテンポを良くしていると感じました。

    んんん? となった点
    ・小説というよりはラノベに近い作りであること。「セリフ。」のように鉤括弧の中に"。"を打つ手法は最近の小説ではほとんど見られません。また、セリフが何個か続くところでは注意していないと(今どちらが話してる?)となりそうです。
    ・オチがあんまりオチっぽくないこと。みんな大人になりました、チャンチャン。という感じなのが残念でした。話の筋ではなく表現を楽しませる文章ならそれで良いのですが、うーん? と思いました。
    ・アイドルになってからが凄く短いこと。アイドルになるのが夢で、アイドルになるまでの物語、という感じなのですが、私は勝手にアイドルになってからの話もそれなりに長くあると想像して読み進めていたのであれ? となりました。

    たまたま読み始めた本でしたが、想像より楽しめました。
    もし続編を書かれるのでしたら、アイドルとして活動中の東ゆうを描いて欲しいなと思いました。

  • 多忙を極めるアイドル活動の中での執筆が勢いを生んだのか、テンポが良く、プロットの強引さも逆に好印象だった。が、アイドル以前の話がやや長く、アイドル活動はおまけな印象であり、それであるならアイドル以前のパートにもう少しわかりやすい見せ場や盛り上がりがほしい。アイドルの10年間、って謳ってる割に大部分は数ヶ月間のできごとだったし。
    機械オタクの高専の子や縦ロール髪型のベルバラお嬢様などわかりやすいキャラの世界観に対し、主人公のキャラクターは最後までぼんやりしており、ぼんやり自体はいいのだが、そのギャップが気になった。

    レビューの中には「荒削りだがいい」という感想が多いが、荒削りな部分がやや気になった。複数人が話している際に誰が話しているのかがわからなかったり、場面転換や状況変化についていけない箇所があるなど、読み進める上で小説の世界から覚める瞬間が何度かあった。また、要所要所で「書きたかったであろうワンセンテンス」や「必要以上の形容表現」など、本編のノイズになっている部分が気になった。
    ざっと一気に読めてしまう手軽さは良いが、読後感はそこまで無い。

  • 乃木坂46から初の小説家デビュー!

    乃木坂46から初の小説家デビュー!
    現役トップアイドルが、アイドルを目指すある女の子の10年間を描いた感動の青春小説!

    高校1年生の東ゆうは「絶対にアイドルになる」ため、己に4箇条を課して高校生活を送っていた。
    「SNSはやらない」「彼氏は作らない」「学校では目立たない」「東西南北の美少女を仲間にする」……?
    努力の末、ついに東西南北の“輝く星たち”を仲間にした東が、高校生活をかけて追いかけた夢の結末とは!?

    「これは一つの青春の終わりから、次の青春へ向かう物語」

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著者プロフィール

1994年2月8日生まれ、千葉県南房総市出身。2011年8月、乃木坂46第一期メンバーオーディションに合格。16年4月より雑誌『ダ・ヴィンチ』にて小説『トラペジウム』の連載を開始。18年11月に単行本化された同書は20万部を突破し、「平成世代が買った本1位」(日販WIN+調べ)となる。16年9月にはファースト写真集『恋かもしれない』、19年2月にはセカンド写真集『独白』を刊行している。

「2020年 『トラペジウム』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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