bell

  • KADOKAWA/富士見書房
4.00
  • (1)
  • (2)
  • (1)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 49
感想 : 2
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (286ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784040702483

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • "3D小説"というリアルタイムで書かれていくWeb小説に、小説内の登場人物ソルとして読者が干渉していく新しい試み
    を文庫本にしたもの。

    登場人物はおおよそ以下のように大別される。
    * 小説内での登場人物
    * 読者
    * 主人公である久瀬にメールを通して干渉ができ、読者ともTwitterを通して交流ができる"ベル"

    読者はTwitter上でベルに依頼をすることで物語に干渉できる仕組みになっている。

    読者には定期的にバッドエンドの未来が提示される。
    物語中で提示されるリアル脱出ゲームのような謎がバッドエンドに結びつくため、それを読者が解いてTwitterを通して回答を久瀬に伝えることでバッドエンドの回避を目指す。
    また、物語にルールはないので様々な質問をすることで新たな謎を見つけることもできる。
    謎は現実世界の場所が絡むことが多く、日本中の様々な場所を読者が巡っている様子が当時のTwitterの様子で見て取れる。

    私はリアルタイムで3D小説を楽しんだわけではなく、この小説だけを読んだが、正直買わなくてもよかった。
    Webで公開されているものを読んだ方が当時の空気間が伝わってきて面白いと思う。文庫版のほうが読みやすくはあるので一長一短か。
    ストーリーを楽しむものというよりは、謎解きや試みそのものを楽しむ作品だと思う。

    ちなみに、本巻だけでは完結しないし、Web小説のほうも完結していない。3年ほど更新されていないので未完のまま終わるのではないだろうか。

  • 新しい試みの物語。

    囚われた少女を救う為に、主人公と共にわたしたち読書が行動しなければならないのだ。

全2件中 1 - 2件を表示

著者プロフィール

徳島県出身。2009年に『サクラダリセット CAT,GHOST and REVOLUTION SUNDAY』で、角川スニーカー文庫よりデビュー。若者を中心に人気を博し、シリーズは7冊を数える。他著作に「つれづれ、北野坂探偵舎」シリーズ(角川文庫)、『いなくなれ、群青』(新潮文庫)に始まる「階段島」シリーズなどがある。

「2023年 『昨日星を探した言い訳』 で使われていた紹介文から引用しています。」

河野裕の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×