武に身を捧げて百と余年。エルフでやり直す武者修行 (3) (富士見ファンタジア文庫)
- KADOKAWA/富士見書房 (2015年3月20日発売)
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感想 : 2件
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- Amazon.co.jp ・本 (346ページ)
- / ISBN・EAN: 9784040704845
作品紹介・あらすじ
タリスベルグの情報を求め、王都に戻るスラヴァたち。久方ぶりの場所で偶然にもかつての弟子アルマに再会する。一週間後にセリアが主役の演劇が上演されるというのだ。だが当日、劇場でテロ事件が起こり――!?
感想・レビュー・書評
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三巻はアルファレイアにて次の旅へと準備を進める物語である。新キャラを加える一方で、皆が集い、顔を合わせる巻とも言えるだろうか。
今回、敵として現れたのは生前のスラヴァと争った者であり、彼もまた昏い色の血晶と関わりを持つ者なのであるが、その対戦へと向かう物語がやや整備不良に思える。
この辺は、ネット小説の弱いところだろうし(つまり、逐次更新が邪魔をして、書き上げた後に伏線を強化するようなことができない、ということだ)、書籍とする上では書き加える必要があったように感じられる。
端的に言えば、唐突な再会と、その場で説明される唐突な因縁であった。これは一冊の本としては、悪手と言わざるを得ない。
アルマやダグラスの扱いの軽さにも疑問が残るし(特にアルマは、いつまで素性を教えていないという伏線を引っ張るのかという大きな疑問がある)、シリーズとしては手抜かりを感じるところがある。
今回、星四つと評価しているが、現状から察するに、物語が進むにつれ、より評価は辛くなるかもしれない。
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