- Amazon.co.jp ・本 (349ページ)
- / ISBN・EAN: 9784040706825
作品紹介・あらすじ
閑静な山奥にひっそりと佇む≪たまゆら図書館≫。千穂は一冊の書籍を手に取ったことで、本に憑く妖怪・白火と出逢う。「藪の中」「伊豆の踊子」……本に願いを込めた人と、その想いを糧に生きる儚きあやかしの物語。
感想・レビュー・書評
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激しい感情が本の妖怪(書妖)と同期したら、その妖怪が見えるようになる、という。
感性豊かな子ども時代にしか見えない存在…。
大人になるって淋しい子どもある。
最初、主人公の千穂がうじうじぐだぐだしてて好きになれなかった。
妖狐の白火も陰鬱…。
千穂もまた年月が経つと白火見えなくなるのかな、と心配に…。
白火の過去が気になる。
タイトルの貸出禁止の〜は偽りのあり。
普通に借りてる…!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2020.08.25
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設定負けというか、説明不足というか。。。
いまふたつくらい「惜しい!」感が拭えない読後でした。せっかくの魅力的な登場人物がたくさんいるのに、生かしきれてない感が合わなかったみたいです。ページ数が足りなかったのかな?
あと、超個人的な意見ですが、ヒーローであろう立ち位置の白火がいまいちわたし好みじゃなかったのが一番残念(笑)。腹黒は好きだけど、突き抜けない腹黒は好きじゃないのです!さらにどーでもいいことですが、やなぎのビジュアルは、ブラックジャックに出てくるDr.キリコを思い浮かべてましたwww やっぱちがうんだろうなー。
あレ??実はこの本を楽しめないのは、わたしの想像力が乏しいのが問題なのかしら???
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2015-09-22
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弟のせいで引っ越してきた先で、鬱々と過ごす主人公。
ある日帰宅途中に、公園の奥にある図書館を見つけた。
館長がいなかった図書館にて、待っている間
本を読んだら、あやかしが出現するという…。
いや驚きでしかないですよ?
むしろこれで一応話をしよう、という主人公がすごい。
うっかり悲劇のヒロインをしたくなるような
家庭環境にいる主人公。
とはいえ、離れたくない! と断固拒否らないのなら
仕方がなかった現実、というものです。
ほとんどが弟に向けられている両親、という事ですが
病気がだろうが何だろうが、どこかで釣り合わせねば。
愛情がない、と思われたら、それこそ終了かと。
これ以上疑われたら! と思って連れてきたのなら
それはそれで溝が深まったような??
そんな状態での、初めて自分をきれいに
受け入れてくれた存在。
それはもう、なくてはならないもの、になります。
これが離れていても心が支えられます、になるには
結構な時間がかかると思いますし。
途中で前に通っていた人も出てきますが
どう別れるか、どうしたいのか、は
それぞれです。
自分たちが納得しているならいいのですが
もう会えなかったりしたら、辛いですから。 -
【あらすじ】
緑深い公園の奥に、ひっそり佇む“たまゆら図書館”。千穂はそこで一冊の本を手にしたことから、あやかし・白火と出逢う。ここはあやかし憑きの書籍を収蔵する不思議な図書館だったのだ。「私はいつでもここにいて、あなたを待っていますから」白火の言葉に背中を押され図書館に通うようになった千穂は、本にまつわる悩みを抱えた来館者の手伝いをすることになり…。「薮の中」「伊豆の踊子」「水墨集」―本に願いを込めた人々と、その思いを糧に生きる儚きあやかしたちが、新しい物語を紡ぐ。
【感想】 -
【収録作品】落花の夢/藪をつついて蛇を出す(「藪の中」)/春に降る雪(「水墨集」)/或る踊子の夢(「伊豆の踊子」)/そして夢は続いていく
*甘く、幼い物語だが、どこに着地するのか興味がある。 -
図書館中心の物語だし、主人公が周りに対して閉じているので世界が狭い印象ですが、気の良いキャラ達ばかりなので気軽に読み進められます。
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913.6