オイディプスの檻 犯罪心理分析班 (富士見L文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784040721927

作品紹介・あらすじ

高級住宅地で発生した女子高生失踪事件。新人刑事の小春に与えられた仕事は、話は聞かず、口を開けば人を怒らせる天才プロファイラー・土岐田の補佐だった。土岐田は「これは連続殺人だ」と、独自捜査を始めるが……

感想・レビュー・書評

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  • 普通の女性刑事と人の気持ちを察することのできないイケメンプロファイラーとあとサイコパスの2人、合計4人が協力して連続拉致事件の犯人を追い詰めるというもの。八木小春刑事があとの3人に振り回される過程が面白いのと、プロファイリングで犯人を絞り込んでいくところが見ものかもしれない。プロファイラーの土岐田と八木小春がなかなか気持ちを通わせることができないというところがみそで、面白いとともに、関係が淡白になりがちというのが難点だが、その辺は次回で発展があるかもしれない。それに犯人逮捕が意外とあっけない。

  • とにかく読みやすくて面白くて一気読みしました!

    登場人物はかなりクセ強だけど
    そこが特徴的で良い!
    実写化しても面白そうだな〜と思いました。

    そしてしっかり固定概念が崩されました。

  • 科警研の犯罪行動科学部支援研究室の研究員が現場に赴いて、プロファイリングのサンプル不足を補う。
    試験的な取り組みでやってきた土岐田は、超絶イケメンで……。

    面白かった。

    プロファイリングが軸の時点で、普通の捜査とは違ったアプローチになり、新鮮。

    ひとりでプロファイリングするのではなく、塚本とエイジの3人で、さまざまな観点から事件を見つめていくとか。
    捜査を刑事任せにせず、自ら聞き込み行くとか。

    プロファイリングがメインの小説としても、個性的。

    相手の気持ちや、言葉の真意がまったく読み取れない、土岐田の頓珍漢ぶり。
    C-Masの3人、小春を入れた4人のやり取り。

    会話もコミカルで、楽しかった。

  • 刑事八木小春と科警研土岐田(プロファイラー)の女性連続殺人事件捜査。終盤(固定概念を覆す)犯人の姑息な手段による攻撃に唖然とした。登場人物が個性的。サイコパス塚本は味方なのに危険。

  • 犯罪心理分析班・八木 小春の活躍。

    高級住宅街で発生した女子高生の失踪事件。
    八木と共に行動する事になった土岐田は、これが営利誘拐ではなく、連続殺人事件の可能性に気付く。

    どんでん返しの連続に、驚きが止まりません。
    登場人物も、サイコパスなど個性的な方が多いですね。

    最後に正体を表したシリアルキラーとは?
    やっと被害者を救い出したと小春が安心したその瞬間、何と、何と...

  • 2018年200冊目!
    去年より、かなりのペースダウン…
    今作は今流行りの「シエン」をメインに描いた警察小説。
    女子高校生の失踪事件が発生し、特捜に参加していた警視庁捜査一課の八木小春だったが、小春がバディを組んだ相手は、空気の読めないプロファイラー・土岐田。
    捜査本部が営利誘拐やストーカー事件で捜査を進める中、土岐田だけは被害者の顔立ちから、別添の行方不明事件と関連付けをし、捜査を進める。
    頭は良いのだろうけど、全くコミュニケーションを取れない土岐田と小春のやり取りは、緊迫した事件に合わない気がするが、ま、この作者さんだから、しょうがないか…
    途中から出てくる土岐田の仲間の塚本やエイジのキャラも軽く、あんまり凶悪犯の話を読んでいる気がしなかった。

  • 新米刑事の八木小春とプロファイラー土岐田が犯罪心理分析を基に犯人に迫る物語。
    土岐田と共にチームで活動する社交的な塚本、分析に長けたエイジ。
    彼らは共にサイコパス。
    コンビを組む土岐田も発達障害と、彼らに振り回されっぱなしの小春。
    法スレスレの行動力の驚かせられながらも着実に犯人に迫っていく。
    サイコパスは「感情に乏しい」こと。
    発達障害も「感情が理解出来ない」こと。
    そして感情が理解出来ない事に苦しんでいること。
    徐々にわだかまりも少なくなりチームとなっていく感じ。
    プロローグから登場していた犯人の正体は…。意外でした。

  • シリーズ化希望!
    主人公の成長や、分析班の活躍を見てみたいです。

  • 高級住宅地で女子高生失踪事件が発生。営利誘拐が疑われる中、眉目秀麗で頭脳明晰、なのにコミュニケーションが全く取れないプロファイラー・土岐田は、不明女性の顔立ちから過去の失踪事件との関連を疑い、独自捜査を始める。プロファイラーの介入など望んでいない現場とは当然対立し、相棒の刑事・八木小春は土岐田が怒らせた人に頭を下げて回るはめに。だが―その中で意外な事実が発覚した。女子高生は何に巻き込まれたのか?誰にも期待されない天才・土岐田と普通の感性の小春が迫る失踪事件の真相とは!?

  • 最初はイケメン、裕福、サイコパスの流行りのまたおま系かと思ったらさにあらず。発達障害をもつ研究員と彼に振り回らされつつなんとかついていく刑事の成長記ミステリーで読み進めていく中で引き込まれていった。騙しのトリックが良くできていて楽しめた。

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著者プロフィール

佐藤青南
一九七五年長崎県生まれ。「ある少女にまつわる殺人の告白」で第九回『このミステリーがすごい!』大賞優秀賞を受賞し、二〇一一年同作でデビュー。一六年に『白バイガール』で第二回神奈川本大賞を受賞。ドラマ化された「行動心理捜査官・楯岡絵麻」シリーズ、「白バイガール」シリーズ、絶対音感刑事・鳴海桜子が活躍する『連弾』『人格者』『残奏』など、著作多数。近著に『犬を盗む』『ホワイ・ダニット 行動心理捜査官・楯岡絵麻』『ストラングラー 死刑囚の逆転』がある。

「2023年 『残奏』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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