八雲京語り 宮廷に鈴の音ひびく (富士見L文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 69
感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784040727509

作品紹介・あらすじ

武士最強の娘・雲雀に持ち上がった突然の縁談。それは公家との和睦を示す東宮との縁組みだった。武家を継ぐつもりだった雲雀は大いに不満。さらに相手は一年限りのお飾り東宮、しかも自分より十も年下の少年で――?

感想・レビュー・書評

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  • 西の武家と東の公家の二大勢力が拮抗する架空の中世日本が舞台だ。男も敵わない武家の鬼娘の雲雀が、和睦のため公家に嫁ぐが、相手は10歳も年下のお飾り東宮だった。この夫の鈴鳴ために宮廷内で歌合せで奮闘する雲雀。祀矢のために鈴鳴を鍛えたりする。お飾りでなく皇帝を目指そうというのだ。しかし、宮廷には鬼が出没し、裏で陰謀が進んでいた。
    侍女の小未苗や夫の鈴鳴、ライバルの鎬雨と少しずつ心を通わせていったりするところや、それぞれの人物の悩みや劣等感が表現されていたりするところに共感した。

  • 平安時代をベースにした物のような雰囲気だが、公家・武士のあり方や言葉遣いその他もろもろ全く外してるので、「これはあくまでも平安イメージの異世界のフィクション」と割り切って読むと怒りも沸かない。すると、結構面白くなってきた。年下の男の子を育てる楽しみ、堪能できた。鈴鳴を応援したいと思う。

  • 公家と武家が争う日本のような国。和睦のため、嫁にと出された雲雀は「鬼のように強い」と言われていたが……。雲雀さんの口調が最初なれなかったけれど、だんだんと味になってきました。がんばれ東宮!

  • お転婆な姫様もまだ小さい東宮様も可愛らしい。
    戦では敵なしだった雲雀が京ではまったく別の敵と戦わなければいけないわけですが、意地悪な女の人たちも含めて登場人物が魅力的。

    暮明は生理的に受け入れないので、鈴鳴に頑張ってもらいたいですね!

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著者プロフィール

はねかわ まきと第25回前期ファンタジア大賞にて金賞を受賞。受賞作を改題・改稿した『心空管レトロアクタ』でデビュー。L文庫は本シリーズがはじめてとなる。

「2019年 『八雲京語り 宮廷に雲雀舞いいづる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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