韓めし政治学 (角川新書)

著者 :
  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784040822730

作品紹介・あらすじ

(章立て)
一章 板門店ディナーの政治学
二章 たかが冷麺、されど冷麺
三章 トランプに反日エビを食わせる
四章 朴槿恵は”独り飯”で追放された
五章 済州島の水とミカンに託した文在寅の陰謀?
六章 ”独り飯”に罪はないものを
七章 大統領の”招待飯”ではずされた
八章 韓国政治1番地、光化門の政治学
九章 食い物にこめられた亡国の恨
十章 韓国人がイヌを食わなくなった
十一章 ”肉のスープ”に込められた北の政治学
十二章 屈辱の”ブデチゲ”は美味い?
十三章 反日愛国に揺さぶられる食文化
十四章 キムチトビビンバの政治学

感想・レビュー・書評

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  • 桃山学院大学附属図書館蔵書検索OPACへ↓
    https://indus.andrew.ac.jp/opac/book/627693

  • 韓国・北朝鮮政治について食文化の切り口から論じた本。韓国在住歴40年の産経の論説委員である黒田氏による一つ一つの分析は、新書なので必ずしもアカデミックではないが、圧倒的な経験値によって養われた直観でもって尋常ならざる深みがある。単に韓国の食文化を紹介するだけの本ではなく、かといって単なる韓国・北朝鮮政治の本でもない。歴代大統領を含む現地の要人との太いパイプ、在韓歴40年で築かれた韓国語能力と韓国への深い理解に根差した、唯一無二かつ最高に面白い本。「めし食ったか」があいさつとなっているほど食が重要である朝鮮半島について、適切な切り口で論じた韓国に対する誰よりも深い理解を持った筆者による最高の新書。

  • 1970年代からつぶさに韓国を見てきた筆者による、韓国の食と政治談義。面白かった!
    韓国の「反日愛国」にまつわる話もピリリと差していて愉快。決して嫌韓ではなく、(しょうがないなぁ)という言い方に好感が持てる。
    そしてお腹がすく。

  • 軽いエッセイという感じの本。
    韓国の食、と政治について触れているが、リンクは強くない。

    それにしても面倒臭い国。

  • 東2法経図・6F開架:312.21A/Ku72k//K

  • 韓国の政治背景にある食との関係を解説。板門店での文在寅と金正恩の歴史的会談の際の晩餐のメニューに込められた意味や韓国を代表する料理に纏わる政治的エピソードなど在韓40年の日本人記者ならではの内容。対日意識と自国の食に対する思いが分かった。‬

  •  韓国の食と政治を絡めたコラム集。相変わらずの黒田節全開だ。食も政治も関心の高い事項のはずなのに、日本の政界も含めてなぜ類書がほとんどないのだろう(仏を題材とする西川恵氏の本ぐらいか)。食への意味付けも政治も大好きな韓国人(本書から)の故か。
     2019年の本なので、朴槿恵政権や、文在寅政権下での米韓・南北首脳会談の食の話もある。板門店での南北首脳会談時の晩餐では、金大中にちなんだ木浦沖のニベダイと文在寅にちなんだ釜山のマトウダイが使われたそうだが、著者の言うとおりぜひホンオとオデンを出してほしかった。

  • 安定の面白さ。韓国政治に関連付けた、韓国の食文化、韓国人アイデンティティは勉強になった。

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著者プロフィール

1941年、大阪生まれ。産経新聞ソウル駐在客員論説委員。1964年、京都大学経済学部を卒業後、共同通信社に入社。1978年、韓国・延世大学留学後、共同通信ソウル支局長に。1989~2011年、産経新聞ソウル支局長兼論説委員。1992年、ボーン・上田記念国際記者賞、2005年には菊池寛賞および日本記者クラブ賞を受賞。著書に『韓国 反日感情の正体』『韓めし政治学』(角川新書)、『隣国への足跡 ソウル在住35年 日本人記者が追った日韓歴史事件簿』(KADOKAWA)ほか多数。在韓40年。

「2022年 『韓国語楽習法 私のハングル修行40年』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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