夢のカルテ (角川文庫)

  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041000786

作品紹介・あらすじ

銃撃事件に遭遇した麻生刑事は、毎夜の悪夢に苦しめられていた。心理療法を受けようとした彼は、来生夢衣というカウンセラーに出会う。若いが有能な彼女には、ある特殊な能力が秘められていた。他人の夢の中に入ることができたのだ。その能力を活かして患者の心を救おうとする夢衣と、凶悪犯罪に立ち向かう麻生。二人は次第に惹かれ合っていくが-幻想的な愛の中に四つの難事件を織り込んだ、感動のファンタジック・ミステリー。

感想・レビュー・書評

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  • T図書館 2005年
    カウンセラーの来生夢衣は夢の中に入ることができる
    刑事の麻生健介の治療をきっかけに、2人は仲良くなり、側面から事件解決の糸口を見つける…

    ドラマを見ている感じですいすいと読めた
    夢の中に入り込み何回かやることで、本人が忘れている行動の順番をはっきりさせたり、犯人の顔を思い出させたりする
    探偵や物理の先生と違うタイプの犯人逮捕のやり方だった
    メインの人達が少々危険にはなるが、いつもの高野節の怖い感じや残虐性がなかったのでよかった
    よかったのに物足りなかった
    高野氏の作品は中毒性があるのだろうか、怖

  • 人の夢に入れる能力は本当に要らないですね。あと入られたらすごく嫌。夢の中での変な事って本当に変だから、見られて勝手におかしい人判定されるのも辛い。
    そんな人の夢に入れる能力を使ってカウンセリングする話です。

  • 今まで読んできた著者の作品とはかなり毛色が違うように感じた。
    ファンタジー?

  • 面白かった~!惹き込まれて一気読みでした。
    少し切ない所も有るのですが、良い終わり方でした。他の高野和明作品とは違いファンタジーの要素が有る作品でしたが、読みやすくて先の展開が気になり読者を惹き込ませる所は流石です。今回も楽しませて貰いました。
    高野和明作品は、後1冊で読破してしまうのですが、作品数が少ないのが残念です。脚本家もしている様ですが、ミステリー小説の執筆にも力入れて欲しいなぁ、、、

  • 特殊な能力を持つ女性と、凶悪犯罪に立ち向かう男性刑事がいくつもの難事件に立ち向かいながら恋愛していくファンタジー?恋愛?ミステリー?な物語でした。なかなかこの組み合わせはないんじゃないでしょうか?
    ハラハラドキドキさせられるシーンはいくつもあり怖い!(ホラーではなく、主人公が危なくて読んでられない)と思って本を閉じたのも何度かありました。さすが高野和明さんです。
    ただ、最後の話で女性主人公が犯罪の重要な手がかりを探しに行くシーンでどう考えても危険な行動なのに男性刑事を待たずに進んじゃうところが展開上仕方がないんでしょうけど、とても合理的な考えとは思えずモヤモヤしました。

  • 夢の中が現実に。カウンセラーの主体的な話。

  • 久々の高野和明さん!(共作やけど)
    夢分析か…
    フロイトとかユングとか言われても、精神の分野はさっぱりですわ…(−_−;)

    人の夢の中に入れるとかいうと、何かサイコダイバーシリーズを思い浮かべてしまうが、それほどバイオレンスしてないし、ドロドロしてない。

    夢衣さん、人の夢の中に入れるという特技で、心理カウンセラーしてる。まずは、刑事さんをカウンセリングして、不眠症を撃破。しかし、自身のハートも撃破。
    最後は、ハラハラしてミステリーするけど、途中は、2人の恋愛にイライラ…ええ大人が何してんねん!と思うけど、羨ましくもある。
    夢からとはいえ、人の心の中を読めるというのは、いいのか悪いのか悩みますな…
    分からんからこそ楽しいってのもあるしね。

  • 「ジェノサイド」に衝撃を受け「13階段」を読み、ますます高野和明さんファンになって手に取った3冊目。
     共著だからなのか、それとも恋愛要素が含まれているからなのか前出2冊とは違う雰囲気を持っていて新鮮だった。

     人の夢の中に入ることができるカウンセラーの主人公:夢衣(ゆい)が4人の患者の夢に入り込み、苦しむ心を救おうと奮闘する一方で、患者として出会ったもう1人の主人公:麻生刑事と互いに惹かれあう。
    湧き上がる恋愛感情に戸惑いながらも共に事件解決に立ち向かう2人。恋愛軸強めのサスペンス物語。

    4章のうち、個人的には特に【第2章:婚約者の夢】が切なくて、でも美しい物語で好き。

    4章通して夢衣と健介の恋愛が描かれており、普通の恋愛としてみたらモヤモヤする場面が多々あるが、元々がカウンセラーとクライアントの関係だったからこそ恋愛移転や過去の体験からくる影響などで判別が難しくもあるのは何となく理解できた。
    映画とかドラマになりそうな話で、お互いが過去の経験と向き合いながらも2人で前進していこうと決める想いと行動がステキ。

     

  • 面白かった。ファンタジーで恋愛もの。ジェノサイドや13階段と全く違う!

  • 他人の夢に入り込める能力を持つカウンセラーが、刑事との出会いと恋を経て、自分の過去や内面を見つめ直していく。ミステリよりも恋愛の度合いが強く、事件の内容にはそれほど意外性はない。

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著者プロフィール

1964年生まれ。2001年に『13階段』で第47回江戸川乱歩賞を受賞し作家デビュー。著書に『幽霊人命救助隊』、『夢のカルテ』(阪上仁志との共著)など。2011年、『ジェノサイド』で第2回山田風太郎賞を受賞。自著のドラマ化『6時間後に君は死ぬ』では脚本・監督も務めた。

「2012年 『グレイヴディッガー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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