サイハテの救世主 PAPERI:破壊者 (角川スニーカー文庫)

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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  • Amazon.co.jp ・本 (343ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041002131

作品紹介・あらすじ

日本国の最南端、沖縄-沙藤葉はサイハテの地に降り立った。そこで出会ったのは隣に住む世話焼き美少女の濱門陸や、現地アイドルの照瑠など賑やかな近所の人々。彼女たちに対し「ぼくは天才だ!構うな!」と葉は主張するものの誰も信じずに、しぶしぶながらも楽しい生活を始める。だが未完成の論文"破壊者"が完成していた記憶を葉が取り戻した時、世界滅亡のシナリオが動き始める。葉は救世主となり、世界を救えるのか!?-。

感想・レビュー・書評

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  • 全3巻完結。元天才が沖縄健康少女やらに構われつつ、世界を救う話。葉の天才モードに成ってる時が格好いい。日焼けヒロインの陸が可愛い。沖縄に行ってみたくなる。

  • 評価:☆4

    かつては天才として称賛されていた主人公の沙藤葉。
    とある理由で彼が沖縄にきて物語は始まるのですが――。

    天才故の思考回路、発言が沖縄の住民達と噛み合わないやり取りが面白いw

    展開としては王道な感じで読みやすくスラスラと読めました。
    葉の苦悩も分かるけど、葉にはやっぱり世界の終焉を止める義務と責任があるだろうと思ったので期待通り。
    終盤の展開でヒロイン含む沖縄住民の存在がほぼ消えてたのが少し残念でした。

    天才でもそうでなくても、葉には居場所がある。
    温かいラストでほっこりしました。

  • 世界に一人だけの天才が、世界の終わりを防ぐ話。
    全体的に面白かったものの、1巻は主人公の身の上描写が多くてスリルある頭脳戦が少なかったので、2巻以降に期待。

  • 日常パート8の非日常パート2くらいで自分には日常が多めに感じました。天才型主人公が日常の中で何かを求めるというお話。物語の引きもなんとなく予想できたので、もう少し予想から外れてくれればよかったかなぁと思った。照瑠がかわいい、僕はロリじゃないです。

  • 岩井恭平作品は初体験ですが、
    かなり楽しめましたw

    面白かったなぁ。展開上手いし。
    イラストも可愛いし。みんな同じ顔に見えるけどww

    これはこれからも追います。

  • ドタバタものかと思いきやドンパチしてた。
    終盤に登場する天才主人公に輪をかけておかしい連中のおかげで沖縄サイドとの落差が激しい。そのぶん主人公の普通の暮らしがしたいという願いが切なくも感じられる。

  • 序盤と終盤とのギャップがすごいけど、かなり練られた構成だった

  • 壊れかけの天才が過去の自分の産物と戦う話。改竄された記憶に悩む姿がとてもリアル。夢中になって読みふけってしまった。面白かった。キャラクター(特に主人公)が個性的すぎるのも魅力。個人的にドクの設定がすごく好き。良い意味で一癖も二癖もある作品だと思う。続きに期待。

  • 周囲から寄せられる期待と重責に耐えられず、ある日ぽきりと折れてしまった天才の話。葉の記憶の欠落を最終的にどう持っていくのか読者を惑わせるあたり、一筋縄ではいかない作劇です。お節介で寛容な何も知らない平凡な人々にいつの間にやら救われて、彼らの日常を維持するため再び“戦場”に身を投じる。クライマックスになるにつれて陸たちの出番は減っていきますが、裏にある真実を知らないからこそ守る意味があり、拠りどころにもなるのだと思います。巻末の次巻予告は泳げないに120票。

  • 沖縄に突如現れた自称天才葉が取り組む「破壊者」の論文を巡って,思いもよらぬ方向に動き始めるという構成がとてもよい.特に葉が正体不明の自分の過去にとらわれ始めてからの畳みかけるような展開に圧倒される.
    序盤は奇天烈な発言と奇行で“変人”と見せかけ,しかし時折圧倒的な観察力で天才の片鱗を見せつける.葉のアメリカンジョークはゲラゲラ笑った.そしてすぐ,記憶のない過去に苛まれるという構成が良くできている.葉サイドはどいつもこいつも奇人変人だが,彼らとは対照的に常識人で厚かましい沖縄の住人がとても温かい.岩井先生の描く天才はやはり一味違うと再認識した.

  • いつもながら岩井さんの書く登場人物は重厚で魅力的。

    過去の自分との間で苦悩する彼の姿が痛々しい。
    彼が天才であるために負った心の傷が癒されるときを祈りつつ、

    美少女に囲まれた、傍から見れば幸せだろうな沖縄生活でどう変化していくのか見守りたい。

  • ひねくれた天才のお話。まぁ歪んでしまった理由に納得できるところもありますが、最初はこんな主人公で大丈夫か?と思いながら読み進めるうちに知らぬ間に引き込まれていました。“災厄”はまだ残ってるし、ラブがバトる火種を抱え込んで終わった感もあるしで続きはどうなるかなー。

  • 期待をされることへの拒絶反応として無能を演じるうちに、本当に無能になってしまうという苦しさは誰にでもあり得ることで、それが痛いほどにトレースされる。故に陸の心地よい安心感が沁みる。
    つーか、陸の色黒無邪気セクシー凶悪すぎる。

  • 岩井先生はあいかわらず頭のネジが何本も外れたようなキャラがお上手。人ならざる力を持ってしまったがために人を外れてしまった、ってテーマが好きなのよね。週刊世界滅亡の危機系セカイ系

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