バチカン奇跡調査官 天使と悪魔のゲーム (角川ホラー文庫)
- KADOKAWA (2012年12月25日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041006290
作品紹介・あらすじ
奇跡調査官の初仕事を終えた平賀は、ある少年と面会することに。彼は知能指数測定不能の天才児だが、暇にあかせて独自に生物兵器を開発するなど危険行為を繰り返し、現在はバチカン情報局で軟禁状態にあるという。迷える少年の心を救うため、平賀のとった行動とは…(表題作)ほか、ロベルトの孤独な少年時代と平賀との出会いをえがいた「日だまりのある所」、ジュリアの秘密が明らかになる「ファンダンゴ」など計4編を収録。
感想・レビュー・書評
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バチカン市国の神父で奇跡調査官の平賀とロベルトが、世界中の奇跡を調査し真実を暴いていく『バチカン奇跡調査』シリーズ初の短編集です。
私の大好きなシリーズで、この巻はメインの登場人物それぞれの過去に焦点を当てた4編を収録しています。
私は平賀とロベルトの上司で悪魔祓い師でもあるサウロ大司教の過去を描いた『サウロ、闇を祓う手』という話が一番好きでした。悩み、苦しみ、弱さを知ることもまた人の強さ。
これからの巻で、彼らがどういう道を歩んでいくのかがまた楽しみです。
西洋の悪魔祓いの後は東洋の憑き物落としの物語なんかもまた面白いです。
→『姑獲鳥の夏』講談社文庫/京極夏彦詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
短編良き!
ロベルトの過去の話、平賀とローレンの話が面白かった。とくに平賀とローレンの話の中に出てくる1000の願いの話がすごく興味深かった
2023.3.4
31 -
久しぶりに読むと凄い読みやすかったな。
短編の方が纏まりが良い気がする。 -
奇跡調査官シリーズ初の短編集。登場人物の知られざる過去が書かれていてなかなかおもしろかったです。特にローレン!前巻で意外な真実が明らかになったわけですが、いやっていうかこの本天才がいすぎだろとも思ったり。
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四編からなる短編集で、ロベルトの少年時代の話、平賀とローレンの出会いの話、サウロ大司教の生い立ち、そしてジョナサンという男の話が収められている。
四編目の話は、明らかにポオの『ウィリアム・ウィルソン』から着想を得たと思われる。
前巻で、ローレンが失踪したから、それにまつわる長編を期待はしていたが、ここらで主要人物の過去を踏まえてから、次の展開へと進みましょうということか。
確かに、このシリーズのファンとしてははずせないエピソードばかりだった。
ローレンの失踪にジュリアの組織は絡んでいるのか、ローレンは平賀を裏切ったのか。
早く次巻が読みたい。 -
バチカン奇跡調査官シリーズは、
全て読んでいる。
本作は、シリーズの短編集。
私的には満足した短編集でした。
本編、まだ続くなら読みつずけたいと思う作品。 -
本編、早くすすめてほしい・・・短編集でした囧rz
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まさしく短編集です。
これからに繋がるかな、っていう感じの。
こういう短編集が出るのは、シリーズが長くなるとどんな本でも当たり前なのかもしれませんが!
本編を待っている者としては、肩透かしを食らった感じ。。。
それでちょっと悔しいので、星三つ(笑) -
短編集だからと侮ることなかれ。平賀、ロベルト、稀代の悪魔祓いサウロ大司教、美貌の司祭ジュリアを主人公にした物語は、どれも読み応えはバッチリ?今後の展開に期待は胸アツです。