ALONE TOGETHER (角川文庫)

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
3.52
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本棚登録 : 463
感想 : 31
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041007068

作品紹介・あらすじ

「私が殺した女性の、娘さんを守って欲しいのです」。3年前に医大を辞めた僕に、教授が切り出した突然の依頼。それが物語の始まりだった。不登校児を集めた塾でバイトしている僕は、他人の波長にシンクロしてしまう能力を持っており、同時にそれは人を傷つける呪いでもあった。一番近くにいる女性にもそのことを打ち明けられない僕だったが-。人と人はどこまで分かりあえるのか?瑞々しさに満ちた傑作長編小説。

感想・レビュー・書評

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  • 来月引越しのため新しく本を買うことが出来ず(荷物が…本の量が…笑)
    昔読んたけど感想書いてなかったもの再読中…

    相変わらずの本多孝好さんの不思議な世界観。
    ずーっと暗い感じのまま進む。
    人の波長とシンクロでき、同時に人を傷つけてしまう呪いを持つ主人公。

    人の本音を引き出せる能力なんて非現実的なのに、なんか言葉がリアル。
    犯罪をしている中学生の男の子とシンクロする場面では、社会に対する不安、不満がすごくわかる。

    もっとハッピーエンドで終わってってくれればいいのに〜でもこんなちょっと陰鬱な感じが本多孝好さんぽいのかな。

  • 孤独を、ぼんやりとであっても正しく認識できている人とそうではない人がいる。
    認識できていても、受け止め、受け入れることができない人もいる。

    それぞれの自分と、どう折り合いをつけていくのか。
    自分ではない他人と、どう関係性を保つのか。

    テーマはいい。
    登場人物の選ぶ言葉もいい。

    ただ、ストーリーの結びがテーマに対して薄く軽すぎた感が否めません。

    なので、☆3つ。

  • 賛否両論分かれる作品だと思う。

    最後まで物悲しい雰囲気が漂っていると感じた。
    特別何かが出来るわけでもない。でも、ふつうではない。
    自分がそんな力を持っていたら?
    意識を解放された人たちが、思うままの生活を手に入れたことは、幸せなのか不幸なのか。当事者が理解出来ればいいことではあるけれど、考えさせられる。

    愛していても、ずっと一緒にいたとしても、相手の全てが理解できるわけもなく、愛しているからこそ愛せなくなるもの…のような気がする。そのことに気づいたとき、私は素知らぬ顔で生きていけるのかな?

  • 『MISSING』の方が好きだったな。

  • 一体何回読めば気が済むんだろう笑笑

  • なんか一気に読んだけど、微妙!

  • 心の問題って自分では
    なかなか折り合いがつけられないものなのかな

  • 悲しい呪いの力を持つ青年の物語.ミステリアスで切ない心の葛藤,もうそれだけで僕の好みのど真ん中.評価が二分しそうな作品だけど,ぜひ読んでみてほしいな.
    以下あらすじ(巻末より)
    「私が殺した女性の、娘さんを守って欲しいのです」。3年前に医大を辞めた僕に、教授が切り出した突然の依頼。それが物語の始まりだった。不登校児を集めた塾でバイトしている僕は、他人の波長にシンクロしてしまう能力を持っており、同時にそれは人を傷つける呪いでもあった。一番近くにいる女性にもそのことを打ち明けられない僕だったが―。人と人はどこまで分かりあえるのか?瑞々しさに満ちた傑作長編小説。

  • 20140406

  • 波長とかシンクロして相手の心の底を知ったとしても、その後に、何を思うか、どういった対応をするか、何を言うかは、経験や知識によっても変わってくるだろう。
    色々考えさせられたかな!?

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著者プロフィール

1971年東京都生まれ。慶應義塾大学法学部卒業。1994年「眠りの海」で小説推理新人賞を受賞。‘99年、『MISSING』で単行本デビュー、「このミステリーがすごい! 2000年版」でトップ10入りするなど高く評価され、脚光を浴びる。以後、恋愛、青春小説を超えた新しい静謐なエンターテインメント作品を上梓、常に読者の圧倒的支持を得ている。その他の作品に『正義のミカタ』『MOMENT』『WILL』『魔術師の視線』『君の隣に』など。『dele』では原案と脚本を担当し、山田孝之と菅田将暉主演でドラマ化された。

「2021年 『チェーン・ポイズン <新装版>』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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