GOTH番外篇 森野は記念写真を撮りに行くの巻 (角川文庫)

著者 : 乙一

• 角川書店 (2013年7月25日発売)

作品紹介・あらすじ

山奥の連続殺人事件の死体遺棄現場に佇む男。内なる衝動を抑えられず懊悩する彼は、そこで自分を死体に見たて写真を撮ってくれと頼む不思議な少女に出会う。GOTH少女・森野夜のもう１つの知られざる事件

感想・レビュー・書評

[犬さんの感想 · 2024年2月28日]

また特殊性癖を持った人物が出てきやがるよ...と思いながらあとがきを読むと「僕（乙一）のエッセイ」と書かれていて妙に納得してしまった。

GOTHを読み始めた当初は同類だと思ってた森野と僕だが、読めば読むほど森野からは人間味を感じるし、僕は一体何者なのか、訳がわからなくなる。
不気味でしかなかった僕なのに、どんどん虜になってる自分に気付く。

森野に対する、愛情とは程遠い執着は何からくるものなのか。続編書いてくれないかなぁ。
この機会に映画も観てみようと思います。

[あさくらさんの感想 · 2024年1月23日]

映画「GOTH」の連動企画として発売された写真集「GOTH モリノヨル」に掲載されていた小説部分を抜粋して加筆されたモノが今回の作品。
ページ数も少ないし、文字間隔も広くって、すぐ読み終わりそうで物足りない印象を受けました。

犯人の、死体を被写体にした経緯とか人間に対する想いだとか、ちょっと同感できる部分がありました。

そして、「僕」と森野さんの関係がもどかしくて。「僕」がデレてくれないかなぁ…とか期待しちゃうんだけど、それをしちゃったら、それはもう「僕」ではなくなってしまうんだろうなと思うので、しょうがないな…と思う。だって、ヤンデレなキャラなのではなく、ただ単に病んでる人だもの。そしてその「病んでる」様を周りの人に「普通」として思わせる様な、そんな病みっぷりなんだもの。きっと彼は、何に関しても興味があるようで、実は無関心なのではないかな…と、犯人との会話を聞いて、ちょっとそう思いました。

[蛍烏賊＠行き当たりばったりさんの感想 · 2023年12月15日]

GOTHも読んだの昔過ぎて覚えてないな…と思いながら読了。

短編なのでさらっと読めました。
キャラ設定を忘れてしまったので、記念写真を撮りに行くきっかけって何だったんだろうな、とか考えましたが…久々の乙一さんいいですね。
ぞくぞくする感じがします。

時間を見つけて、来年も読書を続けていきたいな、と思いました。

[ゆみーさんの感想 · 2023年4月14日]

『GOTH』の本編とは雰囲気が違っていたのでおや、と思いましたが、あとがきを読んで納得。

物語を使った作者のエッセイという表記になるほどと思いました。

『森野夜』というキャラクターが好きな方であれば、読んでみるのもいいかもしれません。

[キョーさんの感想 · 2023年3月29日]

やっと出会えました。
探していたけれど中々見つからず。

GOTHですねー笑
しっかりとGOTHでした！

まだまだ読みたいです。

[Amaneさんの感想 · 2023年1月18日]

毒物を飲ませ、死んでゆく人を写真で撮った、という海外の犯罪を思い出しながら読んだ。
果たして少年との契約は続くのだろうか。
あと、メールでの夜が可愛かった。

[ss512（試）さんの感想 · 2023年1月12日]

あとがきを読みたくて。あれは意図的な失敗作だったようだ。それよりあの被写体は高梨臨さんだったのか！？気づかなかった。この文庫版では死体の様に横たわる彼女の姿も。

[なおなおさんの感想 · 2022年10月5日]

GOTHの番外編。
人物を撮影する時、被写体の演技が邪魔。表情が嘘の塊だから。作ってしまえばいい、自意識の宿らない被写体をーーと考えるおっかない男が主人公。
ある日、いわくつきの場所で森野夜に出会い、頼まれて写真撮影をするがある事を企む。そこに本編の"僕"が登場する。この"僕"を男が恐れる話。

殺人犯に接触したい"僕"と、死体に興味がある森野夜は似ているようで違う。森野夜も危ない人に何度も遭遇しているのに気づかない。"僕"が常に守ってくれているのにも。しかし"僕"が森野夜を守る理由は、愛情ではないんだろうなぁ。
「まったくもう…またよくやるよ…」と苦笑しつつ、GOTHをすべて読み終えて、この二人に馴れ親しむ自分に気づいた。

[なおなおさん · 2022/10/05]

土瓶さん……笑
こうなったら乙一さん「GO」と金城さんの「GO」を並べると!?（笑）
私もなんか最近「GO」が続くなぁと思っておりました。
じゃあ乙一さんだけで並べてみたらいい感じになるんじゃないかな？と「乙一」で出してみても、
「夏と花火と私の死体」が邪魔してGOTH3冊が並ばないの(;_;)
はぁ……＿|￣|○

[湖永さん · 2022/10/05]

なおなおさん　こんばんは

乙一さんは、未読ですが気になっている作家さんです。
初の作家さんはまだまだ多いのです…。
みなさんのレビューを拝見していると読みたくなりました！

思いのまま、そのときの気分で読んで並べてるので私の本棚なんてめちゃくちゃです。
今更ですが、とても見にくいなぁと…ちょっとやっちまった感ありありですね。反省。

[なおなおさん · 2022/10/05]

湖永さん、こんばんは。
夜分すみません。

乙一さん、先月読み始めたのですが面白いですよ〜
湖永さんも私のように乙一絵本からどうでしょう？
「くつしたをかくせ！」というクリスマス絵本を出しています。怖くありません。
あとがきが面白く、この作家さんに興味がわきました(^^)

本棚…整理できたらいいですよね〜
ボタン1つで本の背表紙並びにもできる機能も欲しい私です。

[ネメシスさんの感想 · 2022年9月10日]

夜かわいい

[まままいさんの感想 · 2022年8月26日]

短編。一応読んだ。

著者プロフィール

1996年、『夏と花火と私の死体』で第6回ジャンプ小説・ノンフィクション大賞を受賞しデビュー。2002年『GOTH リストカット事件』で第3回本格ミステリ大賞を受賞。他著に『失はれる物語』など。

「2022年 『さよならに反する現象』 で使われていた紹介文から引用しています。」