うちの執事が言うことには (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 1365
感想 : 113
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041012642

作品紹介・あらすじ

烏丸家の新しい当主・花頴はまだ18歳。誰よりも信頼する老執事・鳳と過ごす日々に胸躍らせ、留学先から帰国したが、そこにいたのは更衣月という見知らぬ青年で……。痛快で破天荒な上流階級ミステリー!

感想・レビュー・書評

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  • 設定に惹かれて読んでみた。「ミステリーが好きだから読む」では確実に物足りないと感じると思う
    ただ、読んでいて想像しやすい言葉選びがされているから好きだった。
    感情移入するような場面が無いから楽に読めると思う

  • ミニコメント
    突然名門の若き当主となった主人公。イギリスから帰国し、昔からの執事である鳳がいると思っていたらそこには衣更月という若い執事がいて…。
    次々に起こる不可解な出来事を息の合わない2人が解決していきます。
    テンポがよく、読みやすいのでミステリー小説を読み慣れない人でもとっつきやすくおすすめの作品です。

    桃山学院大学附属図書館蔵書検索OPACへ↓
    https://indus.andrew.ac.jp/opac/volume/1258730

  • 主人公のキャラが苦手で挫折。

  • 内容はそこそこ面白かったが、キャラクターがあまり好きではなかった。
    個人的に、仕事なのに私情を挟みすぎ!と思った。

  • 薄い本なのでスラスラ読める。
    設定の出し方が上手い。
    最初は違和感なくさらっと読んでいるのに、読み進めていくうちに実は文面以上の深みがあることがわかるため、改めて読み返すことで「そういう意味があってこういう表現を使ったのだ」と随所で思わされた。

    花頴と衣更月の凸凹コンビが今後どんな絆を結んでいくのかが楽しみ。

  • 名家である烏丸家の27代目当主になった花穎(かえい)。父の急な引退宣言で18歳にして家督を継ぐことになり、イギリスから帰国。彼を出迎えたのは、絶大な信頼を寄せる執事・鳳ではなく、衣更月という知らない青年だった!巻き込まれていく事件を息が合わないコンビが解き明かす上流階級ミステリ。連作短編集になっており、事件3話に加えて、衣更月と鳳のエピソードを描いた『仔犬のワルツ』も収録。

    『はだかの王様と嘘吐き執事』
    イギリスから帰国したばかりの新当主・花穎を出迎えたのは、見知らぬ執事・衣更月と食器盗難事件。銀食器とティーカップの一部が一晩で消失してしまった!泥棒の仕業だとしても、通報すれば烏丸家の名に関わる。花穎は独自に調査を開始するが──。

    デコボココンビの初陣。ティーカップの謎はすぐわかったけど、銀食器はわからなかった。ライトな謎を提示しつつ、花穎と衣更月の間にある溝も明らかにしていくリズミカルな展開。名家の主人ということで、真実をつまびらかにすることに加えて、いかに粋に対応するかという部分も問われるのが面白い。

    『白黒羊と七色の鬼』
    社交界デビューにと、芽雛川家の次男・肇大が主催するパーティに出席した花穎。そこで巻き起こった傷害事件。悲鳴を聞きつけてトイレへと助けに入った花穎は、犯人の濡れ衣を着せられてしまう──。

    資産家の子たちが集うパーティ。しかし、そこは一瞬も気が抜けない鬼ばかりの空間だった。事件自体はシンプルながら、上流階級の歪んだ絆が顔を見せる恐ろしさ。事件を解くだけでは不十分なのだ。不条理なしがらみの中でどう落としどころを作るのか。花穎は家を継いだ。何も知らない子羊ではもう居られない。

    『ヘンゼルとグレーテルのお菓子の家』
    いきなり訪問してきた赤目。彼が付き添ってきた相手は車いすの少女・久丞壱葉だった。花穎は父・真一郎と壱葉の約束を守るため、二人で遊園地へ行くことになった。しかし、楽しむはずの遊園地で二人は誘拐されてしまい──。

    「卵が先か、鶏が先か、だ。皆が自分を信じてくれる人だけ信じていたら、一生、誰も信じられない」
    誘拐だからこそ、花穎と衣更月の主従関係が試される。相手が自分を信じてくれなくても、自分が相手を信じない理由にはならない。なんだかんだで花穎は真っ直ぐで頭も回るし、いい当主になりそうだなと感じられるエピソードに。それにしても、アフターケアが完璧すぎてそっちの方が怖い(笑)

  • あんまりのめり込めなかった。

    中学生ぐらいで読んだらちょうどよかったかもしれない。

    作中に出てくるエピソード全てがもう一歩足りないような感じがして、読み応えはあまりない。

    あっさり系。あまり考え込まずにサラッと読める点はいいかもしれない。

  • ストーリーはサクサク読めるし、推理も読みながら考えることが出来て読みやすかった。そしてストーリーの中に必要悪なのはわかるが、どうしてもスッキリとできないキャラがいたので個人的には何となく後味が悪い感じがしたかなと。あまり考えずに読むにはちょうどいいものだと思う。

  • 先代の引退により後継ぎとなった花穎と、フットマンから昇格した新人執事の衣更月の話。2人のお互いを認めたくないと言う距離感が絶妙に描かれており、非常に魅力的なキャラとして映ります。まだ1巻なのもありますが、ミステリーを楽しむ作品と言うよりは2人の関係性をにやにやしながら見る作品という気がします。短編がいくつか入っており、文体も読みやすいので巻数は多いですがあっという間に読めてしまえそう。凄く続きが読みたいと思わせられた1巻でした。

  • 謎解き要素あっさりめのミステリー。お伽話がモチーフっぽい章タイトルがなんか好きです。さくっと読めて楽しめました。ベテラン執事の鳳さんの安心感。メインキャラ2人に尊敬され、好かれるのも納得です。

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著者プロフィール

茨城県出身。芝浦工業大学工学部機械工学科卒業。1999年『銀の檻を溶かして』で第11回メフィスト賞を受賞しデビュー。著作に、デビュー作を始めとする「薬屋探偵」シリーズ、「ドルチェ・ヴィスタ」シリーズ、「フェンネル大陸」シリーズ(以上、講談社)などがある。2019年5月に「うちの執事が言うことには」が映画化された。

「2023年 『雨宮兄弟の骨董事件簿 2』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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