キル・リスト (海外文学)

  • KADOKAWA/角川書店
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本棚登録 : 109
感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041014615

感想・レビュー・書評

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  • 初フレドリック・フォーサイス。

    終始淡々としていた。
    でもおもしろくないわけじゃなく、
    お家から出てこられない天才的ハッカーとか、
    好きなキャラクターもいて
    最後まで楽しめた。

    説教者が追い詰められていく過程も良かった。
    ここに出てきたあれやこれやがどこまでが事実なのか
    気になる!

  • 狂信的イスラム主義者を追跡するトラッカーのお話。ここ最近のフォーサイス作品はかつてのような最後の最後でのオチが失われてしまった気がする。ストーリーはもちろん現代社会とうまくリンクし緊迫感に溢れ一気に読んでしまうのだが、ラストは「こう来たかー」ということもなく淡々とエピローグを迎えてしまうあたり残念。短く無難にまとめられている印象。もはやお歳だからかつてのようなボリュームのある作品は書けないのかな~。

  • 追い詰めて捕まえられそうで、手を出し切れないもどかしさ。
    タイミングを逃してしまうともう捕まえるチャンスはない!

    最後の手段がうまくいくのかどうか・・・

    迫力ある展開に時間を忘れてしまう!!

  • 2013年発表
    原題:The Kill List

  • フォーサイスにハズレなし。ローギアな序盤から、ギアの上がる中盤、そしてエンディング。最終決戦の戦闘は毎度淡泊で、それに至るまでの諜報活動に重点が置かれている。
    昨年末から、読む本がソマリアと縁がある。

  • 舞台は無法国家だったアフリカのソマリア。著者はボディーガードを一人連れて、誘拐される危険があるモガディッシュで取材をしたとのこと。

  • 久々にフォーサイスの本を読んだ。
    この小説の舞台はソマリアで、印象的だった映画「ブラックホーク ダウン」を思い出す。

    印象的だった表現は

    「嘘と、” 真実の制約 ” のあいだには微妙な違いがある。」
     ・真実を知らない世間、事情により動けない上層部を動かすために、
      知っている真実を工作することによって露見する(顕著になる)ように
      持っていく。

    ” 真実の制約 ” の謀(はかりごと)が、この小説のようにうまくいく場合はよいが、イラク戦争の開戦の理由となった「大量破壊兵器の確証」のような場合もあるということも、覚えておかないといけない。

    また、 ソマリアは「氏族:共通の先祖を持つ血縁関係」の結びつきが強く、別の氏族に自分の氏族が殺されたら、みんなで復讐に行くらしい。
    そして、一度も会ったことのない氏族の仲間のために命を賭け、戦う。
    これが、ソマリアの内戦の遠因となっている。

    「ブラックホーク ダウン」に話は戻るが、1993年にブラック・ホーク・ヘリコプターを撃ち落として、米兵を殺し、市内で死体を引きずりまわしたのは、サカド氏族の軍閥の首領モハメド・ファラー・アイディードだということだった。

  • 2016.4 フォーサイスも小手先で小説を書くんだな、という感想

  • イスラム過激派の先導者に対する暗殺サスペンス小説。

    現代は冷戦も終わり、対立軸はイスラム過激派か北朝鮮しかないという現実を突き付けられました。
    大御所の新作だけに、膨大でしっかりした取材をベースに虚実を織り交ぜ、感服する仕上がりになっていました。
    冷戦のスパイ時代とは異なり、個人の活躍は限られているとはいえ、個人なくして情報取集とその対策はないということも事実っぽいです。
    物語の前半はイスラム過激派の説明的な件も多くて冗長的な感じもしましたが、後半の実行展開はさすがにスピード感も増して緊迫しました。
    故人の活躍へのオマージュなのか、無理矢理に個人戦に持ち込むのはどうかと思いましたが、それがないと主人公不在の似非ドキュメント小説になりかねなかったかもしれません。
    いずれにしても、大御所の健在を示す作品に仕上がっていますし、ディテールのリアリティはさすがです。
    昨今のフランスのメディアテロもこの小説の中の話かと思えるほどでした。
    ただ、小説ネタがなくなるのは困るかもしれませんが、イスラム過激派との共存は望めないものでしょうか。

  • 小説ってより報告書のような。まあ、ジャッカルからそうだけれど。

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著者プロフィール

1938年イギリス生まれ。空軍のパイロットなどを経て、ロイター通信、BBC放送の記者を勤めた後、作家に。71年ドゴール暗殺をテーマに書いた長編『ジャッカルの日』で小説家としてデビュー。綿密な取材とストーリーテリングの天賦の才で世界をわかせ続けている。著書に、『オデッサ・ファイル』『戦争の犬たち』『神の拳』『アフガンの男』『キル・リスト』、小説のような半生を描いた自伝『アウトサイダー』など多数。

「2022年 『ジャッカルの日 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

フレデリック・フォーサイスの作品

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