ダンデライオン

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店
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本棚登録 : 120
感想 : 36
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  • Amazon.co.jp ・本 (392ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041018309

感想・レビュー・書評

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  • 非科学的事件を解決するシリーズ第三弾。相変わらず、登場人物の個性がしっかりしていて、読んでいて、小気味好い。続編も楽しみ。

  • シリーズ3作目。
    昔話「空飛ぶ娘」や死体が宙に浮かんでいるような摩訶不思議な殺人事件とのつながり。
    先が気になる展開でテンポ良く読めた。トリックは、う〜んと思いつつも許容範囲内。
    気になっていたヒメの過去が明らかになり、ほっと一息。ヒメの叔母さんがなんだかんだでいいキャラでした。

  • シリーズ第3弾。サイロの中で発見された死体は、16年前に失踪した女子大だった。施錠された高層ビル屋上で発生した殺人事件、二つの事件が結びつく先にあるものは。核となる仕掛けについては途中から漠然と気づく。あまりにも短絡過ぎて思慮に欠けていて未熟という言葉で片づけていいものではない。いい感じに切なくまとめた感があるけれど、殺された彼女や姫野刑事のお父さんの方がよっぽど切なくて可哀そうで納得いかずに読了。

  • シリーズ三作目、今回もまず現れるのは空を飛んでいる途中で殺され、そのままの形でミイラ化したとしか見えない女性遺体というインパクトの強さ。彼女が双子であること、途中に挟まれる彼女視点の16年前、さらにシリーズキャラとして個性的で目を惹いていた姫野刑事(ヒメ)の過去と絡みリーダビリティの高さには感心します。伏線やラストの展開は書き方によってはもっと良くなったのではないかとは思いますが、デビュー三作目とは思えないそつのない上手さを堪能しました。シリーズの今後も、作者の成長も含めてとても楽しみです。

  • 「デッドマン」から続くシリーズ三作目。
    空中を飛ぶ死体?
    空を飛んで脱出した犯人?
    今作も不可解な殺人事件を鏑木特捜班が担当し、様々な謎を解き明かしていくという内容。
    三作目ともなると少し飽きがきたり、ワンパターンに感じてしまう部分もあったが
    「やっぱり面白い!」というのが一番の感想です。エンタメ色が強く、一気に読ませる勢いがあります。

  • 鏑木班シリーズの3作目。

    空飛ぶ死体、ミイラ化、開放密室、公安、極左テロ、民話などなど、一つとっても単独で十分読ませる細かい仕掛けがちりばめられ、読み応えはあった。

    細かな仕掛けが多すぎると、あちらこちらへ視線が奪われ、まとまりがつかなくなりそうだが、結末に向かってうまく集束できたようだ。

    結末を急ぎ過ぎたような感はあるけど。

    今回は、ヒメの過去が明らかになり、その謎がスッキリする。

    でも、ヒメって、かなりヘビーな過去を持っている割には、素直に育ってたんだなぁ。変なところに感心した。

    廃牧場のサイロの中で、高いところを飛んでいるかのように見える遺体が発見された。それは、16年前に行方不明となった女子大生のものだった。

    この事件は、ヒメの父親が殺害された事件へとつながっていく。

  •  ついに姫野の過去が明らかになります。

     こんな過去があった割に暗さが微塵も無い、良い子に育ちました。悪質ないじめ、あの後どうなったのかしら。

     このシリーズ、文章が詰まりすぎですよね。もう少しすっきり書いてくれれば、読みやすいのに。

  • デッドマンのシリーズ3冊目。
    デッドマンほどではないけども、ドラゴンフライより良かった!
    細かいところは疑問が残る、し、個人的には後味が良いとは決して思えないラスト。でも新作でたら絶対読むなあ(笑)そのくらい好きなシリーズ。
    厚めなのに一気読みさせてくれる勢いは健在。猟奇的に見えるけどちゃんと理由がある、ってところがほんとすき。

  • 2月-2。3.5点。
    鏑木班第3弾。廃牧場のサイロの中で串刺しになった女性の死体が。
    若手刑事姫野の知り合い。18年前に殺害されていた。
    都内では政治家秘書の焼死体が。双方共に「密室」状態。
    事件の関連性は。
    18年前と現在の場面が切り替わり。あっという間に読めた。
    結構面白い。但し、ラストに向け、ある事実は容易に想像できたかな。

  •  爽快感はある。

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著者プロフィール

河合莞爾
熊本県生まれ。早稲田大学法学部卒。出版社勤務。
二〇一二年に第32回横溝正史ミステリ大賞を受賞し『デッドマン』でデビュー。他の作品に『豪球復活』(講談社)、『デビル・イン・ヘブン』『スノウ・エンジェル 』『ジャンヌ』(祥伝社)、「カンブリア」シリーズ(中央公論新社)などがある。

「2023年 『カンブリアⅢ 無化の章』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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