- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041023020
作品紹介・あらすじ
小森夏佳は、マリーナの責任者。海千山千のボートオーナー、ヨットオーナーの相手をしつつも、ハーバー内で起きたトラブルを解決している。そんなある日、彼女のもとへ、一つ相談事が持ち込まれて……。
感想・レビュー・書評
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記録
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この人の本の舞台は、およそ、葉山〜鎌倉あたり、またはハワイ。この本も葉山を舞台にしているので、近所に住む身としては親近感がわく、具体的にあそこだなというのがわかる。内容的には、いつものように女性を応援するストーリー、ヘミングウェイの「持つと持たぬと」へのオマージュかな。
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逗葉マリーナで<ハーバー・マスター>を務める夏佳。
女性でありながら、社長の角田にスカウトされてやってきたた彼女を快く思わない人間も少なからずいる。
が。彼女にとっては、仕事は仕事だ。自分のなすべきことをやるだけ。ハーバー内で起こる全ての出来事に責任を持って、毅然と対処していく日々を過ごしていた。
そんな彼女にあるベテランオーナーの親族が、ある相談を持ちかけてきた。
2014年11月27日読了。
まさに、喜多嶋さんにしか書けない作品。
久々に辛口の喜多嶋節炸裂で、爽快な気分になりました。
喜多嶋さんが常日頃から作品のテーマにしている<生きる流儀>。
その核心にしっかりと踏み込んだ作品に仕上がっています。
ちょっと迷ったり、立ち止まったり。
誰でも、生きていく中で何度もそういう場面に遭遇するはず。
そういう時に何を大切にするか。
それをしっかりと考えさせてくれる1冊です。