- Amazon.co.jp ・本 (435ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041023105
感想・レビュー・書評
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鮨を握る、権力を握る、キンタマを握る。あらゆる手を使いながらのしあがっていくひとりの鮨職人ゲソに評伝風小説。参考文献にダイエーの中内氏なども登場するが、何か近いところもあるのだろうが、手段を選ばずのしあがるゲソだが、中にはビジネスの指南書的に読めるところもある。ラストにも意外な種明かしがあり、尻すぼみでは終わらない力作。
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成り上がっていく人の裏側とか黒いところが容赦なく面白かった。
最終的に、神とか宗教にはまってしまっていて、
どうして当たり前のことが信じられなくなってしまうのか、そこも興味深かった。 -
寿司が好きなので、寿司を題材にした小説だと言うことで読んでみました。
ところが良い意味で期待を裏切られました。寿司だけでなくビジネス、リーダーシップについて考えさせられる作品でした。
上昇志向だけで上り詰めていく人たちの最後はハッピーエンドなのか?成功=幸せ?
非常におもしろかった!! -
原宏一さん繋がりで読み始めた。
スタートから重い雰囲気
苦手な感じかなぁと思いつつも 読み続ける。
食べ物系だけど 少し違う
でも話に引き込まれていく。
のし上がっていく人間の性?
60過ぎた今だから 止まらないのかな?
ハマったわけでもないが 一気に読み終えた。
自分の人生をやり直したいのかな?
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原宏一は、やっぱりユーモア小説がいいな‼
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重い話ですね。
表紙のお金と寿司が物語を語っている様に思います。
これが現実なのかな。 -
成り上がりストーリーにしてはあまり清々しいものではなく、人間の汚さや狡猾さも散りばめられていた。成功の裏には必ず人には言えない物語があるのかもしれない。
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寿司屋の話なんだけど、いつの間にか違うものを「握る」男の話。
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鮨屋での成り上がる男をナンバーツーの男の視点で描く。謎の男ゲソ16歳の策略と剛胆さも面白いのだけど、ほどよくリアリティのある経済小説の部分もあり一気に読んでしまった。
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他の作品に比べ全体を通して暗いトーンでイメージが違う感じだが、これはこれで面白い。